広く浅く

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本の感想。ジャンルは文芸・ファンタジー・SF・ミステリ。ほのぼの系が好き

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絶望した4巻(白銀の墟 玄の月 第四巻 十二国記 小野 不由美)

白銀の墟 玄の月 第四巻 十二国記 (新潮文庫)

白銀の墟 玄の月 第四巻 十二国記 小野 不由美

 

ラスト1ページの1行まで見逃せない!!

 

あらすじ

騶虞を捕らえる驍宗

函養山で黒い騶虞を見つけた驍宗、縦穴からの脱出のための一縷の望み

僅かな道具を寄せ集め、騶虞を捕らえるための準備をする

幸い、供物の中に鳴子の代わりとなる鈴が4つお手玉についていた

お手玉には普通1個づつしか付けないが、ここでまた生かされていると驍宗は思った

天の加護が見えた気がした

そもそも、騶虞は数人体制で代わり番こに捕らえる

だが、ここには驍宗しか居ない

失敗すれば死が待っている、だが、騶虞を捕らえるしか道は残っていなかった

 

驍宗救出のための墨幟(ぼくし)

西崔に集まる同士達

白い布に一本墨で引かれた線がある旗

白幟と識別するために鄷都が考えた

はじめはわずかな人数だったのに識別するための旗がいるようになったのだと感慨深い李斎

そこへ不穏な動きが、王師が動き出して州師もそれを支援しているという

というのも阿選が驍宗奪還のため函養山へ王師を派遣したのだった

どちらが先に驍宗を見つけるのか!?

 

泰麒を狙う輩が

泰麒は麒麟などではないと、張運もそう言っていた、言い張る士遜

否定する張運だったが、全ては張運に命じられたと言って張運が引っ捕らえる

 

恵棟文州へ

泰麒は万が一李斎らが捕まった時、また驍宗が見つかった時のために信頼できる恵棟を文州へ向かわせることを決めた

 

函養山に王師が

函養山に居る土匪・朽桟らのもとへ王師がやってきて、門を開けろと言い放ってきた

だが、門を開けて彼らを通すと負け犬となってしまう。そうなると朽桟らを下に見た連中が山を盗みに来る

だからなんとしても門を開けることは出来なかった

出来るのは、時間を稼いで女子供・老人らを逃がすことだけだった

迫りくる王師に朽桟らが挑む!

 

===

感想・ネタバレ

驍宗、1人で騶虞を捕まえてのけましたね

すごすぎますよ、色々と

弱ってる身体で、騶虞をおとなしく下して

罠も作ってさ

偶然があっての騶虞狩りが出来て

生かされている

騶虞の色が黒色って

泰麒も黒色だし、珍しい偶然があるものだ

 

まあまあ阿選、泰麒の希望も打ち砕きますね

恵棟が傀儡になってしまうなんて

まぁ確かに読める、泰麒の考えそうなことくらい

でもなぁ希望が無くなってしまうなんて

 

烏衡がやられました

阿選によって

賓満(ひんまん)付けられてたんですね

陽子と同じ

だから強かった、ってことは元々の烏衡はそれほど強くなかったんだ

そして代わりに帰泉が賓満付きになって

阿選完璧に妖魔を使いこなしてる

 

その阿選が向けた帰泉と王師が驍宗を狙って

妖魔を差し向けて李斎達一行を狙った時

鄷都が死に、去思は驍宗が捕らえた騶虞・羅睺(らごう)に乗せられて逃げ

李斎は飛燕が満身創痍になってしまい

それに、文州で墨幟と州師がぶつかり合って負けた

朽桟・飛燕が死亡。飛燕は李斎をかばって負った傷だった。悲しい

飛燕・・・

博牛をはじめおびただしい死があった

墨幟も数百以下になって

 

そして驍宗を連れ出すことに成功した阿選が

禅譲の前に民の前に連れ出して、弾劾し謝罪させると言い出す

処刑の日が決まった

 

泰麒も跪拝すれば驍宗が正しい王だと民に分かるはずだというが

黒い黒麒だから金色の麒麟より、麒麟だと民に認知されにくい、目立ちにくいと却下される

為す術もなく、後は死して新しい麒麟と王が生まれてくるのを待つしかないと

泰麒は覚悟を決めた

 

23章では絶望してしまった

驍宗が処刑されて、泰麒も死んで、それで終わりかと思った

ページ数的にも残り少なかったし

 

からの転変だよ

まさか泰麒が兵士の剣をぶんどって振り回して、驍宗のもとまで行くとは思わなかったし

泰麒に続いて警護してた耶利もグッジョブ

琅燦が言ってたけれど、麒麟が誰かを自らの手で殺したことなどないと

だとすると、色々規格外なのかな泰麒は

角を折られて、穢瘁(えすい)してたのにも関わらず(治してもらったけど)、転

変出来るまでに回復してて

 

確かにその予兆はあった

驍宗の居る方角を向いて祈ってたり、王気を察知出来るという麒麟の性質だし

次蟾に侵されそうになった項梁たちが泰麒のそばにいることで、次蟾の影響を緩和

出来てたのも麒麟だからだし

でもここで転変かーー

しかも表現が、融けるって

なんにせよ良かったー!

驍宗も助けられて、泰麒も死なずにいれて

そして、驍宗を救い出して、鴻基が締め出されているなか、英章の登場とか

ドラマチックかよーーー

盛り上がるぜーー!

追いかけるかのように、去思の無事が確認されて、延からの使者がきててってもう

嬉しいかった、よかった

 

で、琅燦、耶利の主が琅燦だったと

わざと、泰麒を切るように阿選をそそのかした

最も簡単な方法誓約させる、ではなく難しい方を選択した

だから泰麒は琅燦のことを信用していた?

うむ

 

正頼、無事助け出されて良かった

義眼と義指、でなんとか元通りになれるって、足はひきずるかもしれないけれど

戴には正頼必要だもの

 

項梁、覚えてたのね栗のこと

1巻で李斎らに会うまで一緒に同行してた栗と園糸のこと

 

そうして最後、見過ごしそうになった

戴史乍書の最後の文、阿選を討って、暦を明幟とす

明幟の幟って白幟とか墨幟とかの幟だよね

なんだかジーンとしちゃう

 

壮絶な壮大な4巻でした

小野主上さすがっす

短編集も楽しみ