とある家庭、綿貫家のそれぞれを主人公に語る短編集。
以下あらすじと感想(ネタバレ)
まず1編目。表題作である「ダリアの笑顔」は小学6年生真美が主人公。
内気な自分がいて、明るく元気な同じクラスの早紀に憧れている。
本当は生まれる予定が4月10日で、その予定日が誕生日の早紀に親しみを覚える。母親が大きな声で呼ばれる度に、自分が叱られているような気がしたり。また、母親と父親が喧嘩をしていても、自分が悪い子なせいと責める。
けれども、ゴミに捨てるはずだった自分の母子手帳を見つけてから、気持ちに変化があって・・・
わかるなぁ なんとなく真美の気持ち。親の方は親で仕事が忙しかったせいでピリピリしてて、子どもにかまってあげられなかったりする。自分の行動は親の感情とあまり関係なかったりする。のにビクビクしてしまう。
だからね、母子手帳を読むくだり、ちゃんと愛されて生まれてきたんだよ~ってのが伝わって良かった。
家族それぞれにドラマがあって、日々を生きているというのがよく分かる作品でした。