言わずと知れた、古典の代表作である。
以前に、古事記の冒頭付近を竹田 恒泰さん訳で読んでいたけど、全編通して読んだのはこれが初めて。
古事記は上中下巻に分かれていて、上巻は神々や国が生まれ、中巻は初代天皇からヤマトタケル、下巻は16代天皇から33代天皇までを綴っている。
特に興味深かったのが、上巻。
色々なところから神々が生まれるのが面白い。
あの有名な、アマテラスの天の岩戸伝説や出雲のうさぎとオホクニヌシの物語、なんかが描かれているのも興味深い。
日本で最初に詠まれた和歌がスサノオであるというのも驚きで、その内容が「出雲の地に愛しい妻を囲って住まわせられる幸せ♪」というようなのも驚き。
中巻は、ヤマトタケルの伝説。
スサノオといいヤマトタケルといい、なんでこう乱暴者が多いというか、血の気が多いんだろうね。
下巻は天皇のお話。
なんというか、詩のやり取りがさかん。この時代から行っていたというのがわかる。平安時代だけじゃなかった。
上巻はあらすじをまとめながら読み進み、中巻は家系図を書き、下巻に至っては全てを放棄して流し読み。
というなんとも歯応えのある本でした。