烏に単は似合わない 阿部智里
和製ファンタジーな作品
あらすじ
八咫烏(ヤタガラス)の一族には宗家、東西南北各家とあり暮らしていた。
宗家の皇太子が年頃となると、東西南北各家から姫を一人ずつ后候補として桜花宮に呼びともに暮らす。
そこに選ばられた、東家の二の姫、西家の真赭の薄、南家の浜木綿、北家の白珠が集う。
なんとしても后になりたい者、皇太子に恋する者、姉の替わりになんの準備もなく来たもの、后など興味がないと自由奔放な者。それぞれの思惑の中、皇太子は一向に桜花宮に現れず事件が起こる・・・
感想
読み終わってみると、史上最年少で受賞したという松本清張賞の意味がわかる。
あんまり言うとネタバレになりそうなので、割愛させていただくが、タイトルは読み終わった後「あ~なるほど」と納得。この作品は、全て読み終わったあとのしてやったり感がなんとも言えない。
あくまで読者、一部分しか語らず嘘は言ってないけれども最後にあっと言わせる作品だった。