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本の感想。ジャンルは文芸・ファンタジー・SF・ミステリ。ほのぼの系が好き

猫の武士がなんでも屋をする話:猫の手、貸します 猫の手屋繁盛記 かたやま和華

猫の手、貸します 猫の手屋繁盛記 かたやま和華

猫の姿となった武士が、「猫の手」というなんでも屋を開業してあれこれ奮闘する話。

シリーズ物

 

人が動物の形になってしまうという話なら、ジブリ紅の豚が有名ですが

本作では、23歳の武士である近山宗太郎が白い猫の姿に突然変身してしまい、その姿のまま周囲の人を手助けできればという思いからなんでも屋を営む話です。

突然、大きな人型の猫が現れれば人間驚きそうではありますが、何故かすんなりと周囲に受け入れられています。

それどころか、猫の姿も相まって本名が宗太郎なのに猫太郎という愛称で親しまれている様子。

というのも宗太郎が暮らす長屋や近隣の商人・職人が信仰する三光稲荷のおかげかもしれません。

三光稲荷は犬猫にまつわる願い事にご利益があるとされており、何故か宗太郎は猫が人に化けようとした結果の果てだと思われて親しまれている様子でした。

 

そんな宗太郎が、文字通り猫の手を?貸しながら、周囲で起こる事件を解決していくのであります。

 

 

 

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