タイトルにも書いた通り
一つに繋がっていく感覚が素晴らしい下巻
生き残ったヴァンとユナ
黒狼熱の原因を追うホッサル
彼等が集う場面でそれは紐解かれていく
黒狼熱の原因であろうものには辿り着いたが
なぜ、ヴァンが黒狼に噛まれたのにもかかわらず生き残ったのかが分からずにいた
それが、ヴァンとの対話をする上で次第に視界がひらけていく
ホッサルとミラルの興奮が伝わってくるようだった
また、敵というかあやうい立場にあるサエが
ヴァンと行動を共にする内に、あるいは監視していた段階から
抱き始めた感情
読み終わった後も、しばらく物語の世界から抜け出せずに
あの後どうなったのだろうと想像を働かせていた
できれば、その後も読みたかったけれども
あの終わり方もアリなのかなぁと
書き上げるのに3年かかった大作は
とても読み応えがあり、次のページが気になって仕方ない作品でした
こんな素敵な作品送り出してくれて感謝します上橋菜穂子先生
上巻の感想などはこちら