広く浅く

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本の感想。ジャンルは文芸・ファンタジー・SF・ミステリ。ほのぼの系が好き

2018年の本ベスト約10冊

 2018年読んで印象に残った本を紹介します

 

テーラー伊三郎/川瀬 七緒』

なぜ店主が女性下着のコルセット専門店を頑なに開こうと決意したのか
そのエピソードが泣かせる
伊三郎のコルセットを着たおばあちゃんたちの姿が生き生きとしていて
開店にこぎつけるまでの過程がわくわく止まらない作品
眠ってた物たちが目覚める感じがたまらない

 

テーラー伊三郎

テーラー伊三郎

 

  

『カーテンコール!/加納 朋子』

物語の主役は女生徒達なんだけど、私的には理事長のキャラがとっても魅力的だった。
終盤で語られる理事長の言葉やエピソードも泣かせる
カーテンコール!

カーテンコール!

 

 

『やめるときもすこやかなるときも/窪 美澄』

結婚や結婚生活を連想したが、違った
酔っ払った男が女と一夜を共にしかけた出会いから始まる
その後の展開も進んでいるのにもどかしくじれったい
男側に活を入れたくなった
でも最後には温かい気持ちになれる
やめるときも、すこやかなるときも

やめるときも、すこやかなるときも

 

 

『賢者の贈り物/オーヘンリー』

青空文庫で読める作品。
クリスマスの日の夫婦の互いを想い合う話
 

『アカネヒメ物語/村山 早紀』

アカネヒメという桜の木に住む土地神様が見える、はるひという女の子の話
主人公と同じ名前の男の子とパソコンのメールでやり取りし合う話が印象的
アカネヒメ物語 (徳間文庫)

アカネヒメ物語 (徳間文庫)

 

 

『春の旅人/村山 早紀+げみ』

村山早紀さん小説イラストげみさんのコンビ
少年だったころに出会った、空からやってくる光る亀という話がイチオシ
イラストのげみさんは素晴らしく綺麗で美しい絵
光と影のコントラストと色彩感覚が素晴らしい 
春の旅人 (立東舎)

春の旅人 (立東舎)

 

 

『二千七百の夏と冬(上・下)/荻原 浩』

珍しい、縄文時代を舞台にした話
現代と並行して話が進む
ファンタジーじゃないんだけどファンタジー好きにはたまらない作品だった 
二千七百の夏と冬(上) (双葉文庫)

二千七百の夏と冬(上) (双葉文庫)

 

 

二千七百の夏と冬(下) (双葉文庫)

二千七百の夏と冬(下) (双葉文庫)

 
 

『鳥類学者だからって鳥が好きだと思うなよ/川上 和人』

非常に文体が読んでいて笑いを誘い読み物として面白かった
鳥類学者という未知の領域の学問を題材にしているのに
わかりやすくて頭にスッと入ってきた
鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ。

鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ。

 

おまけ

『鳥類学者だからって鳥が好きだと思うなよ』

と同じ雰囲気の『バッタを倒しにアフリカへ』もおすすめ

なんでもバッタに包まれたいとか・・・

バッタを倒しにアフリカへ (光文社新書)

バッタを倒しにアフリカへ (光文社新書)

 
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