広く浅く

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本の感想。ジャンルは文芸・ファンタジー・SF・ミステリ。ほのぼの系が好き

ウィルの独り立ち(アラルエン戦記(5)魔術 ジョン フラナガン)

アラルエン戦記(5)魔術 ジョン フラナガン

アラルエン戦記 (5) 魔術 (アラルエン戦記 5)

くぅーーー またいいところで終わった

 

あらすじ 

ウィルがレンジャーとして一人前となりシークリフ領に派遣された

シークリフ領の兵士たちは平和ボケしており、のどかでゆったりとした雰囲気を醸し出していた

そんな状態の兵士たちを責めるわけでもない、バトルマスターのノリス卿やアーゲル公

彼らの領土であるシークリフ領に突如攻め入ったスカンディアの戦士たち

うろたえる兵士たちをよそに、レンジャーとしてウィルが取った行動は、彼らスカンディアの戦士たちを宴に招くことだった

その意図は、襲撃のシーズンでないことを知っていたウィル、彼らが食料調達のためにシークリフ領を襲おうとしていることを見抜いたためだった

停戦の代わりに、若い雄牛5頭と羊10頭、小麦を提供すると提案した

そのかいあって、スカンディアの戦士は停戦を受け入れたのだった

 

ほどなくしてウィルを訪れる旧知の人物が現れた

孤児院仲間で今では恋人のアリスだった

彼女はウィルに密命を携えてやって来ていた

だが、その密命をウィルに話しているところをならず者のジョン・バドルに聞かれ、殺すしかないというアリスを制し

ウィルはスカンディアの奴隷として献上することに決めた

そしてウィルはホールトの待つレンジャーの集会地へと向かったのだった

 

感想

魔法だなんて、このアラエルンでも信じられてなかったのね

ファンタジーに属すると思ってたから、もしかしたら魔法もありかと思ってた

でも魔法がありなら、レンジャーの職業奪われちゃうかも

 

で、ウィル、カサンドラのこと諦めたのかしら

作中ではカサンドラとわかれて傷心って書いてあったからまだ好きだったのよねぇ

その後、アリスがウィルと恋人になってもいいと考えて惹かれて?

キス以上はしていないらしいけど

いい雰囲気ではある

でもそのアリスが囚われの身となって、マインドコントロールされかけて助けに入ったものの、置き去りにせざるを得ないってとこで終わるから、次巻が気になる

 

そのウィルもスカンディアに対抗する処置として、逆に彼らの求めている物を提供することで争いを回避するなんて策を考え出す

一人前になったなぁ しみじみ

今いくつくらいだろう、それは書いてないけど。第三者から見ると20歳くらいらしい

 

魔法使いだと思われていた、何百年か前の人物マルカラムが悪い人というかボスだとは思ってなかったけれど

完全に黒だと思ってた、領主の息子・オーマンが白で

白だと思ってた、慕われている武人・ケレンが黒だったとは

いやはや

ウィルが旅芸人ではなくレンジャーだと見抜くなんて、オーマンやるな

書物にかじりついているだけの人ではなかったのね

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