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本の感想。ジャンルは文芸・ファンタジー・SF・ミステリ。ほのぼの系が好き

アラルエン戦記 (7) 奪還 (上) ジョン フラナガン

アラルエン戦記 (7) 奪還 (上) (アラルエン戦記 7)

アラルエン戦記 (7) 奪還 (上) ジョン フラナガン


ウィルが一人前になる前に起こった話。時系列で言えば、4巻と5巻の間

 

ホールトと外交官のレディ・ポーリンが結婚することになり、二人は準備に追われていた。

招待客のリストを作り、近しい人には結婚式でしかるべき役職を与えていた。

その様に万全に準備された結婚式だが、ひとつ例外があった。というのも近隣国スカンディアの戦士・スヴェンガルが現れたからだった。スヴェンガルが現れた理由はこうだ。

アリダという国に略奪に向かったエラク一行が、逆に囚われの身となってしまい身代金を要求されたのだという。ただ。スカンディアに戻って金を都合した場合、エラクは同胞のひとりスラーゴルの仲間トーシャクに裏切られると話した。そのためアラルエンに来たのだった。

ダンカン王は本来ならば自分が交渉のため行くべきだが、用があって行けなかった。そのため娘のカサンドラが王の代わりとして出向こととなった。こうして、ホールト、ウィル、ギラン、カサンドラはアリダに向かうこととなる。

 


 

上巻はなんとホールトの結婚ではじまる。結婚するならウィルだと思っていただけにびっくり。

でもこの7巻は4巻と5巻の間の話だから、6巻でいい感じになっていた、アリスとの関係性を考えるとウイルではなかった。

で、ホールトいつのまに仲良くなっていたの?いつそんな感情が芽生えたの?って質問攻めしたい。まぁ何にせよめでたいな。

 

で、エラク。オベリャールの仕事に飽きて最後にもう一度略奪がしたいって海に出たはいいものの、怪しい静けさ、人っ子一人いない状況で気づけたら良かったのにな。運悪く捕まってしまうし。あ、でもトーシャクの陰謀だから、捕まるか・・・。

 

上巻で辛かったのが、砂嵐でのダグとの別れ。ダグを見つけるために別れた先での遭難。

水もなくて、頼りの北探器(方位磁石)が鉄鉱石の丘に反応して正しい北を指さなくなってしまうことを、ウィルが知らずにいたこと。

ホールト!知っていたのなら忘れずに伝えなきゃウィル死んじゃうよ。ってところで上巻は終わり。

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