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広く浅く

色んな事をつらつらと 本の感想をネタバレ含めて書いてます

炎と茨の王女

炎と茨の王女 (創元推理文庫)

 

炎と茨の王女 レイ・カーソン著

シリーズ3部作の1作目

壮大な冒険と恋愛ファンタジー

 

あらすじ

オロバジェ国の第二王女エリサは、もうまもなく砂漠の国・ホヤ・ド・アレナのアレハンドロ王の王妃になる。

古代語を流暢に扱い、神に選ばれたというゴッドストーンをその身に帯びたエリサ。

アレハンドロ王はハンサムで優しく接してくれるが、何故かエリサと結婚したことを周りに気付かれないように、賓客として自国に置いた。

そればかりでなく、愛人が居る様子。

前王妃の忘れ形見、わんぱくなロサリオには懐かれたが

アレハンドロ王は一定の距離を置くばかり。

ある日愛人の侍女に、ゴッドストーンを帯びていると知られ

何者かに誘拐されてしまうが・・・

 

感想

普通なら、誘拐されてなんだかんだあっても結果的に王が助けに来て

それまで気付かなかった王女の大切さに王が謝ってハッピーエンド

といきそうなところ、本作はそうはいかない

むしろ、誘拐されてから話が動き出す

その誘拐も、人質の立場で下に置かれるのではなく

あがめられてリーダーになるべく連れてこられた

それまで知っていたゴッドストーンの知識がまだまだ知らないことだらけ

だと気付き、知識を深めようとするエリサ

また、砂漠の遊牧民・ウンベルトとの恋愛

敵情視察のドキドキ感

かつては侍女だったコスメとのぎこちない関係

そして自分が役に立つためにはどうしたらいいかというエリサの成長

520ページ盛り沢山の内容だった

 

政治的にはハッピーエンドに終わったけども

エリサ一個人の幸せには程遠い結末だった

というか、エリサだけでなくコスメにも

女の子の登場人物不幸ばっかりな気がする。主に恋愛面が

それでも前を向いてしっかり自分の足で立ってるエリサ達が凄い

 

アレハンドロ王の息子・ロサリオ

始めの登場シーンでは、子どもならではの率直さで周りを凍らせていたけども

二度目の登場シーンで、王にはわからなかったエリサの変身ぷりをひと目で見抜いた所とか

ちょっとしたスパイをエリサから頼まれて、忠実に一生懸命な所とか

アニマガスの襲撃にも、聡明さで切り抜けていく所とか

注目すべき点がいくつもあって、続きの作品にも活躍してくれることを期待する

 

いやしかし男性陣

ウンベルトは中々の好青年で、ひょっとするとひょっとするかも

なんて読みながら思っていただけにショック

アレハンドロ王も、エリサが変身してから「都合いいなぁこのひと」と思っていたけど

あの展開は予想してなかった。

 

まだ、1作目では、ゴッドストーンとはどのような扱いをすればいいのか?

といった段階なので、その辺りも引き続き続編で解明されると思いたい

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