- 1冊目 きらきらひかる 江國香織
- 2冊目 さまよえる古道具屋の物語 柴田よしき
- 3冊目 毒見師イレーナ マリア・V・スナイダー
- 4冊目 凍りのくじら 辻村深月
- 5冊目 コンビニ人間 村田沙耶香
- 6冊目 本を守ろうとする猫の話 夏川草介
です。
ではさっそく
1冊目 きらきらひかる 江國香織
恋愛感情のない二人が、契約的に結婚した生活を綴る
男は、医者で性格も穏やか。ただ、女を愛せない。紺という恋人がいる。
女は、アルコール依存症で情緒不安定。親のすすめで結婚する。
愛はお互いに無いと、言いつつも
お互いを思いやる気持ちに溢れてる。
ただそれが、噛み合ってなくて読んでるこっちは歯がゆい。
これも一つの愛なんじゃないか。そう思わせてくれる、作品。
2冊目 さまよえる古道具屋の物語 柴田よしき
読んだ人には分かる表紙の意味とか
ラストの持っていき方とか流石としか言いようがない
3冊目 毒見師イレーナ マリア・V・スナイダー
翻訳物の3部作、1作目
4冊目 凍りのくじら 辻村深月
一口に言えば
主人公があきらに出会ったことがきっかけで
人間的に成長する話
最後に驚きのネタバレがあってビックリ
でもそれが逆になるほど~とうなずかせる
ハッピーエンドなので是非
5冊目 コンビニ人間 村田沙耶香
第155回芥川賞受賞作品
「コンビニの『声』が聞こえる」
と作中での主人公のセリフ
自然と思い浮かぶ、コンビニのためにしなくてはいけないこと、足りていないこと
それは何も主人公に限った話ではないとわたしは思う
主人公にとってコンビニは天職で
周りに理解されなくても大事なものだった
普通でないことを親からも妹からも悲しまれ
コンビニの同僚から普通を知る
コンビニに対してだけは普通の人でいられた、という主人公
普通ってなんだろう、普通でいなければならない理由って
そう思わせてくれる作品でした
6冊目 本を守ろうとする猫の話 夏川草介
祖父がなくなり、両親も既に他界してひとりきりの主人公・ 林太郎
祖父が残した古書店・夏木書店で呆然としていると
一匹のトラ猫がどこからともなく現れる
おまけに「お前の力を借りたい」などと言う
本を解放する助けをして欲しいらしい
わけも分からず連れて行かれた先で出会ったのは・・・
要は本を閉じ込めている、という3人に出会い
本を解放するため、話をする
という流れにはなるのだが
その3人の言い分が、とても本を読む者として思い当たる節があって
辛かった
改めて
『読書』とは『本』の存在意義とは
と考えさせられる作品
ちょっと分かんないのが
帯のキャッチコピー
読み終わってもイマイチ、ピンとこない??