源氏物語 若紫 紫式部著
あらすじ
源氏は
3月の30日のことであった。
衣なども質素にして、お忍びで行ったつもりであったが
僧はお見通しで、喜んで迎え入れてくれた。
祈祷をしてもらい、辺りを散策していると一軒の家を見つけた
そこには、僧都が2年ほど住んでいるという。
寺に来てから、発作が出てないことより、帰るのを明日へ延ばした源氏
その日の夕方、散策していた時に見つけた家へ行ってみると
一人の目つきの美しい尼が絵巻を眺めていた。
そのそばには中年のきれいな女房や、家へ出たり入ったりして遊んでいる子どももいた
その中に、ひときわ目を引く女の子どもがいた。
将来どんな美しい人になるのか楽しみである子だった。
その晩、僧都の弟子が訪れ、源氏に会いたいと申し入れた。
美しい子供のことが知りたかった源氏は、僧都と会うことになった。
子どもについて世間話のように聞くところによると、なんと源氏が慕う藤壺の兄の子であることがわかった。
愛する人を信じようとせず、疑いの多い女ではなく、無邪気な子どもの時から、自分の将来の妻として育てることは楽しいだろうと思いを馳せる源氏だった。
そしてそのように僧都に申し入れた。
僧都は、いい話ではと思うが、一度子どもの祖母と話をしてから返事をする。と言った。
その後祖母の尼と交渉するが、相手にしてもらうことが出来ず・・・
感想
源氏18歳 若紫10歳
年齢差だけで見ると、それほどでもないけれども
相手は10の幼い子ども
なのにも関わらず、将来の妻にしようと思った源氏
やはり、愛しの藤壺の片鱗が若紫に見えたのだろうか
血縁者だから似ているのは当然か・・・
お祖母さんからすれば、孫である若紫が幼すぎて
とてもじゃないけど、殿方の相手をする年でもないし
礼儀作法も身についてないし、と困り果てている感じ?
でも、自分が病気で後先短い身となったとき、今後の孫の行く末が気がかりで源氏に大人になったらよろしく頼むと言って亡くなる
懐いていた若紫は祖母が亡くなった悲しみから、食も細くなっていた
明日には父親のところへ引っ越すと聞いた源氏は、こっそりと若紫を二条へ連れて帰る決心をしたのであった。
なんだろう、ようは誘拐かな?
小さい人を一人盗んで行ったという批難を受けるほうがまだよい。
とあるし
まぁ 無事若紫を手に入れた源氏だが
今後、そう上手いこと若紫が育ってくれるかどうか楽しみだ