広く浅く

広く浅く

本の感想。ジャンルは文芸・ファンタジー・SF・ミステリ。ほのぼの系が好き

紫式部

光君の幕引き(幻 源氏物語 中 角田光代訳)

あらすじ 年が明けても光君の悲しみは癒えなかった紫の上との思い出を振り返ったり気心の知れた女房たちを呼んで話したりしているが親しい人以外には会おうとしない夕霧でさえも御簾越しに会う明石の中宮の息子三の宮(匂宮)だけは光君のそばにいる亡くなる前…

紫の上の最期(御法 源氏物語 中 角田光代訳)

あらすじ 紫の上は昔患った大病の後、これといった原因もないけれどひどく弱ってしまう回復の見込みもなく、ますます衰弱していってしまう光君も限りなく心を痛めている紫の上は出家したいとかねてから考えて光君にも言っているが頑として許そうとしない自身…

一条宮への恋(夕霧 源氏物語 中 角田光代訳)

あらすじ 一条宮(落葉の宮・女二の宮)のことを諦めきれない夕霧一条御息所の具合が芳しくないので、比叡山麓近くの小野というあたりの別荘に移ることになった一条宮も一緒に移り住んでいる頻繁に御息所と手紙のやり取りをしているため、北の方(雲居雁)も感づ…

鳴き声に例えた想い(鈴虫 源氏物語 中 角田光代訳)

あらすじ 尼君(女三の宮)が持仏を作り、その開眼供養をすることになった光君や紫の上の力を借りて準備し万事滞りなく行われた尼宮は相続した三条の宮邸に住むことになる光君は宮邸を出家の日々にふさわしく整えたお世話をする女房たちも我も我もと続いて出家…

柏木が残したもの(横笛 源氏物語 中 角田光代訳)

あらすじ 柏木があっけなく亡くなってはや1年が過ぎた一周忌に光君は黄金百両を柏木の父に進呈した夕霧も多くの供養をし、自身でも心をこめて法要を取り仕切っている 朱雀院が寺のそばの林で取れた筍や山の芋を尼宮(女三の宮)に送ったそれを若君が齧っては放…

身分違いの恋の行方(柏木 源氏物語 中 角田光代訳)

あらすじ 柏木はずっと病に臥せって、快方に向かう様子もなく新しい年となる父がすぐれた修験者を呼び寄せて加持祈祷を行っている陰陽師たちは女の霊のしわざだというそれを聞いた柏木は女の霊が女三の宮だったら自分の身がたいせつに思えるのに光君はもうど…

女三の宮に恋する者(若菜下 源氏物語 中 角田光代訳)

あらすじ 女三の宮に恋する柏木はその想いを綴った手紙を送っていたが小侍従から無駄なことだと返事が返ってきて、もっともだと思っていたがこれからどうやって過ごしていこうと思いまた一言でもいいから直接言葉をかけてもらえないかと諦めきれてない 3月の…

藤壺の女御の娘(若菜上 源氏物語 中 角田光代訳)

あらすじ 朱雀院が元々病弱であったが、体調が優れない母大后が生きていた頃は遠慮していたが、出家したいと考えているただ、心残りなのが藤壺の女御の娘である女三ノ宮のことだったたいせつに育てていたが、自分がいなくなった後誰を頼りに暮らしていけばい…

夕霧の結婚(藤裏葉 源氏物語 中 角田光代訳)

あらすじ 明石の姫君の入内の支度をしている最中にも、夕霧は雲居雁のことを考えている我ながらこんなに執念深いとは…内大臣が二人の仲には目をつぶろうかと噂されている今こそこちらから願い出ようか、いや待ったほうがいいかと思い悩んでいた一方雲居雁も…

明石の姫君の成人(梅枝 源氏物語 中 角田光代訳)

あらすじ 明石の姫君が11歳になったので裳着(成人の儀)をすることとなった朱雀院の皇子である東宮も元服の儀がありその後姫君が東宮妃として入内することも決まりそうだ 正月の末、光君は薫物を調合する姫君が使う調度類の覆い、敷物、褥、など入念に検分し…

玉鬘の結婚(真木柱 源氏物語 中 角田光代訳)

あらすじ 髭黒大将が弁のおともを仲立ちにして玉鬘を妻にした 大将は姫君を一刻も早く引き取ろうとするが そのことをよく思わない大将の北の方がいるので 光君は、そう急がず穏便に、そっと目立たぬよう、どなたからも非難や恨みを買わぬよう気をつけてこと…

玉鬘の出仕(藤袴 源氏物語 中 角田光代訳)

あらすじ 玉鬘に内侍として出仕するよう誰もが薦める 誰かに心置き無くあれこれ相談したいところだけど 親代わりの光君は親だからと気を許せない 実の父も光君に遠慮している状態では気軽に話せない 祖母である大宮が亡くなり、喪にふくす姫君 そこへ夕霧が…

内大臣に打ち明け話(行幸 源氏物語 中 角田光代訳)

あらすじ 冷泉帝のおでまし・行幸があり 玉鬘も帝の姿を見ることが出来た いつも光君や夕霧といった気品のある人を見慣れているせいか身分の高い人はみな気品があるのかと思えば、違う事がわかった 帝は光君に似ているが、もう少し威厳があって恐れ多く、立…

台風が来た日のこと(野分 源氏物語 中 角田光代訳)

あらすじ 台風が来て後始末に追われる夕霧光君の元へ来た夕霧は紫の上の顔を見てしまう目を逸らせないほどうつくしく父が紫の上を隠す理由がわかった 祖母大宮と父光君には日々顔を見せに参上するが今日は台風のため大宮が大変怖がっているそのことを伝える…

篝火に照らされた姫君に(篝火 源氏物語 角田光代訳)

あらすじ 最近、内大臣の引き取った娘のことを「内大臣の今姫君」と呼び、人々は噂をしている。光君はそれを聞いて気の毒がっている。玉鬘はもし最初から内大臣の元へ行っていたら恥ずかしい目に遭ったかもしれない。光君で良かったと思っている。 光君は下…

内大臣の噂(常夏 源氏物語 中 角田光代訳)

あらすじ 夏のひどく暑い日 光君は六条院の釣殿に出て涼んでいる 息子の夕霧や親しい殿上人たちもいる そこへ内大臣の息子たちが夕霧を訪ねてやってきた 光君は内大臣の次男・弁少将に内大臣がよそで産ませた娘を探して大事に育てているそうだが本当なのか尋…

わずかに見えた姫君は(蛍 源氏物語 中 角田光代訳)

あらすじ 今は太政大臣として仕えてる身分なので、光君を頼りにしている女君たちはなんの不安もなく申し分ない日々を送っている玉鬘だけは思いもしなかった気苦労が増えて、どうしたらよいか思い悩んでいるようだあの大夫監とは比べ物にはならないが、姫君は…

美しく成長した玉鬘と光君の想い(胡蝶 源氏物語 中 角田光代訳)

あらすじ 3月の20日過ぎ、光君は築山の木立や緑濃くなった苔などを鑑賞するため唐風の船を用意して音楽の催しをすることにした親王たちや上達部が大勢集まった 夜を徹して音楽の遊びを続ける光君ら光君の弟兵部卿宮もいて催馬楽(さいばら)の「青柳」をくり…

新年を祝う(初音 源氏物語 中 角田光代訳)

あらすじ 新年元旦を祝う光君と紫の上仲睦まじい様子の二人 明石の君の幼い姫君にも会いに行く元旦の挨拶を母上に手紙にしなさいと書かせるが母を恋しがる姫君に思わず涙が出そうになる光君 花散里のところへ向かうすっかり盛りを過ぎて髪も薄くなった花散里…

夕顔の忘れ形見(玉鬘 源氏物語 中 角田光代訳)

あらすじ かつて愛した人を光君は忘れていなかった夕顔、その人をかつて夕顔に仕えていた侍女・右近を夕顔の形見だと思って光君は紫の上に仕えさせている その右近もまた夕顔を忘れておらず、幼い姫君がどうなったのか忘れられないでいる 一方の夕顔の幼い姫…

光君の息子・夕霧の幼い恋(源氏物語 少女 21 角田光代訳)

源氏物語 少女 21 角田光代訳。光君の息子・夕霧の幼い恋。あらすじと感想。

朝顔の姫君に恋をする源氏(源氏物語 朝顔 20 角田光代訳)

源氏物語 朝顔 20 角田光代訳。朝顔の姫君に恋をしている光君。あらすじと感想。

藤壺の死(源氏物語 薄雲 19 角田光代訳)

源氏物語 薄雲 19 角田光代訳。明石の御方の姫君が、東の院へ。そして藤壺の宮が亡くなります。あらすじと感想。

明石の姫君が京へ(源氏物語 松風 18 角田光代訳)

源氏物語 松風 18 角田光代訳。 明石の姫君がついに京へとやってきます。あらすじと感想。

絵の競い合い(源氏物語 絵合 17 角田光代訳)

源氏物語 絵合 17 角田光代訳。冷泉帝の妻となった、2人の絵を競う催し。あらすじと感想。

空蝉との再会(源氏物語 関屋 16 角田光代訳)

源氏物語 関屋 16 角田光代訳。『空蝉』との再会。あらすじと感想。

末摘花の再登場(源氏物語 蓬生 15 角田光代訳)

源氏物語 蓬生 15 角田光代訳。『末摘花』の話。あらすじと感想。

六条御息所の死と明石の君に姫君誕生(源氏物語 澪標 14 角田光代訳)

源氏物語 澪標 14 角田光代訳。明石の君の出産と、住吉大社での偶然の出会い。あらすじと感想。

明石の姫君との出会い(源氏物語 明石 13 角田光代訳)

源氏物語 明石 13 角田光代訳。明石の入道の娘、明石の君との恋のお話。あらすじと感想。

朧月夜との仲がバレて須磨へ(源氏物語 須磨 12 角田光代訳)

源氏物語 須磨 12 角田光代訳。朧月夜との仲が露呈し、京を離れることになった光君の話。あらすじと感想。

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