広く浅く

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本の感想。ジャンルは文芸・ファンタジー・SF・ミステリ。ほのぼの系が好き

アンの大学生活とアンの恋模様(アンの愛情―第三赤毛のアン モンゴメリ)

アンの愛情―第三赤毛のアン (新潮文庫)

アンの愛情―第三赤毛のアン モンゴメリ

 

シリーズ3作目

アンの大学生活とアンの恋模様

 

あらすじ

レドモンドへ行くことになったアン

ダイアナとの別れを惜しんだ後

ギルバートと会う

そして橋で手を握られ、目が淡褐色から深い黒味を帯び、何かを言おうとした時

アンはギルバートの手を振り払ったのだった

 

レドモンドへとたつ最後の晩歓送会が開かれ

アンはチャーリースローンにひどくうんざりさせられていた

その後、ギルバートがアンの元を訪れひとときを過ごした

 

旅立ちの日、デイビーは泣いて嫌がりとうとう姿を見せなかった

レドモンドへ行く船の中で、アンは早くもホームシックにかかっていた

到着したアンを待っていたのはプリシラで、一緒に下宿先へと行った

下宿先の小母さんは双子だったのでアンは双子に縁があると考えた

 

レドモンドで学生としての登録を済ませると

アンとプリシラはオールドセントジョン墓地へと駆り出した

そこでフィリパ・ゴードンという優柔不断だが素敵な美女と出会い・・・

 

===

感想

良かったー良かったよ(泣)ハッピエンド万歳!!

一時はどうなることかと思ったよ、ギルバートの告白を無下にして断るなんて。

確かにあの時点ではアンはギルバートへの想いがなんなのか育ってなかったし気付いてなかったから。

ロイに結婚を申し込まえて、イエスと答えるだろうなんて書いてあったからてっきり、ロイと結婚するのかと思った。それにギルバートだってクリスチンと婚約するって噂があったし。

なんにせよよかったー一安心

 

瞳の色が濃くなるのって比喩かなー

それとも実際にそうなるのかなー

どちらにせよ、好きな人を見つめる時にそうなるってなんだか素敵

きゅんきゅんする

今回のアンの愛情は、ほとんどアンの学生生活だったけど

ちょいちょいギルバートのアプローチがあってその度にきゅんきゅんしてた

やるね

でもアンがギルバートの告白を断ってから

すれ違いみたいになって

アンがロイに恋をしているとき、絶対違うこれは違うって違和感ありまくりだった

だからアンがギルバートへの愛を自覚した時、よかったーっと安心した

こうでなくっちゃとも思った

映画では腸チブスにかかったギルバートをアンが見舞ってたけど、原作ではロイにメロメロしてた悔いがあるから行かないって言ってた

どんな想いだったろうアンよ

でも奇跡的に助かったギルバートは、なんとフィリパのもうひと押ししなさいという手紙を読んで元気になった

サンクスフィリパ!万歳、ナイス!

君のことを一瞬でもギルバートを奪うような女かもと思って悪かったよ

でめでたく二人の間に流れてた誤解やすれ違いも無くなってくっついた

次巻はラブラブかなー?

 

で、もう一方のアンの大学生活

パティの家という可愛らしい家にフィリパとプリシラとジェーンと暮らしはじめて

まだこの時完全にフィリパを信用してなかった

でもギルバートの告白を断ったアンに対しての態度や

後にジョナスと恋に落ち結婚したときにはもうフィリパという女性を信用してた

だって金持ちじゃないと結婚しないと言っていた、崇拝者も多かったあのフィリパが

貧乏暮らしをする神父と結婚するなんて

でも悪い子じゃなかった

崇拝者たちを疎かにはしなかったし、多分恋したことなかったろうからそうなったんだろうし

 

それでダイアナ

結婚して一足先に赤ちゃんまで生まれて

2度見したからね、その文を

驚いた、いつの間に

父親似ってところがなんとやら

 

あとは、20年も待たせ続けたジャネットとジョンの恋模様

母親の意地悪、底しれぬ

息子が結婚するのを許さないなんて、なんて酷い

妬みかしら

やっと結婚できてよかったねジャネット

やっと報われる

ラベンダー夫人もジャネットも、長年報われなかった恋が実るのがモンゴメリ好きなのかしら

ギルバートもあの石板叩かれたときから好きって言ってたしww

 

アンは生家を訪れることが出来て

それもフィリパのおかげだったけど

両親の手紙を貰えて、良かったねアン

唯一の形見だ

きっと大事にするだろう

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