広く浅く

広く浅く

本の感想。ジャンルは文芸・ファンタジー・SF・ミステリ。ほのぼの系が好き

茶州州牧として波乱の旅路(彩雲国物語―想いは遙かなる茶都へ 雪乃 紗衣)

彩雲国物語―想いは遙かなる茶都へ (角川ビーンズ文庫)

彩雲国物語―想いは遙かなる茶都へ 雪乃 紗衣

 

シリーズ4作目

茶州州牧として茶州にたどり着くことが出来るのか?!

 

あらすじ

茶州州牧として茶州に赴任することになった

秀麗・影月・燕青・静蘭、そして香鈴の一行は茶州に向けて馬車を走らせていた

普通なら大名行列が如く華々しく州牧赴任が出来るわけだが

秀麗達一行にその気配はなかった

というのも、年若い少年少女が州牧として派遣されることを知った、茶家が追手を向けていたためだった

 

こうしてほそぼそと旅を続けていたが、香鈴が熱を出してしまう

香鈴を休ませるため取った宿

そこで秀麗は静蘭が浮かない顔で居るのを見つける

何でも相談して欲しいそれくらいしか自分には出来ないからという秀麗に対し

静蘭はこうしてお茶を一緒に飲んでくれることがいいのだという

それだけでいいのならば甘露茶を買い占めておくと言う秀麗だった

そこへ現れた燕青も一緒にお茶してやるからなーと気さくに静蘭に絡む

 

そして燕青は茶州に来る道すがら、秀麗や影月たちに茶州の地理、風土、気候、それに伴う商工農業の分布などをさりげなく彼らに教えていた

 

その燕青がこれからの行程を話す

もうすぐ崔里関塞だが、そこでは12・3歳の少年及び16・7歳の少女は誰でも一時拘束するとおふれが出てる

もし捕まれば、州牧任期の終わる夏まで拘束されるだろうと燕青は踏んだ

そこで自分がおとりとなって捕まるその隙に行けという

そうして合流地点は州都の一つ前金華

 

だが、そこへ崔里関塞の役人が押し寄せる

燕青・静蘭・影月に香鈴まで捕まってしまい、秀麗ひとりに

残された秀麗は、金華で落ち合うという燕青の言葉を胸に行動する

 

===

感想

香鈴偉かったな

秀麗の振りができて

毅然と対応してさ

みるからに秘蔵のお嬢様だもんね香鈴

でも最初から秀麗じゃないってバレてたみたいだけど

健闘したよ

なんだか影月にちょっとづつ好意を抱いているようだし

茶鴛洵に恋とも愛ともにつかぬ強い感情を抱いていた香鈴

新たな芽生えかな

 

それにしても朔洵だよ!!!問題は

秀麗の、秀麗の初恋の相手が朔洵!?

タイトルも表紙も、朔洵に褒められた髪を下ろしている姿だし

静蘭に気づかれたときも髪下ろしてたし

そういうことなの??

そりゃ静蘭も怒るし、自分にしてくれって言いたくなるよっ!!

許すまじ朔洵

劉輝に似た言葉、態度をとって秀麗を拐かして

ひきずられた秀麗は哀れだった

すべての元凶で極悪で、放蕩息子のフリをしてて裏ではあれやこれやと人を動かして

証拠は残さない嫌な奴

姿を消したけど、このあとってどうなるんだっけ?朔洵

覚えてないなー

胸糞悪い巻だった

注目記事