広く浅く

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本の感想。ジャンルは文芸・ファンタジー・SF・ミステリ。ほのぼの系が好き

外伝短編集(彩雲国物語 朱にまじわれば紅 雪乃 紗衣)

彩雲国物語 朱にまじわれば紅 (角川ビーンズ文庫)

彩雲国物語 朱にまじわれば紅 雪乃 紗衣

 

外伝短編集

 

あらすじ

幽霊退治大作戦!

劉輝が王になってばかりの頃

府庫に幽霊が出ると府庫の主・邵可が絳攸に言った

大好きな邵可になにかあってからでは遅いと、その日から寝ずの番を楸瑛と共にすることにした

幽霊の好物である饅頭を置いて待っていると・・・

 

会試直前大騒動!

会試直前、秀麗は姮娥楼の胡蝶の元に暇乞いをしに来ていた

そこで、ちょっとばかし記憶のとんだ少年・影月に出会う

楸瑛に連れてこられた影月は何故か少し記憶がなく、自分が姮娥楼に居ることも分かってなかった

しばらく姮娥楼に滞在したらいいという胡蝶のすすめを断り、秀麗の家に居候することになる

秀麗の適性試験合格祝いにとごちそうを店で食べることとなった

が、人混みではぐれた時にごろつきに絡まれ、影月は文無しになってしまった

 

お見舞戦線異常あり?

秀麗が寺子屋で子どもたちを教えている時、柳晋がふざけて木に登る

それをしかろうと秀麗も木に登ったが、足を踏み外して池に落ちてしまう。それも

真冬の池に

風邪をひいた秀麗

あわてる邵可が生姜湯を作ろうとするが、毎度のごとく台所が惨事に

静蘭が後片付けをしているところに、楸瑛と絳攸が野菜片手に見舞いにやってくる

人手が出来たと、こき使う静蘭

また、叔父の黎深と奇人がやってきて秀麗を見舞う

そこへ柳晋の父親がまだ帰ってない息子を探しにやって来た

真冬の中どうやら山に行ったらしい

静蘭と楸瑛・絳攸らが山へ探しに行くことに

劉輝もやって来て、誰も居ない秀麗を看病するが・・・

 

薔薇姫

王宮で執務をする劉輝

秀麗を思い出し感傷に浸っている

劉輝を気遣って珠翠も二胡を弾いてやる

そうして思い出す秀麗との日々を、薔薇姫の物語を

 


===

感想

陽月が影月の頼りなさを見事にカバーした

よくやった

確かにちょっとぼーっとしてる影月に重要な木簡を持たせていたら無くしたかも知れないね

陽月ナイス

でも盗まれたか、落としたか、と思っている時はヒヤヒヤしたね

そうかー秀麗は適正試験を受けたのね

いきなり会試受けるんじゃないんだね

1年かけてテストを受けた人だけが会試受けられるんだね

急いだ甲斐があった?

 

劉輝よく踏ん張った

理性を保って偉いっ

優しいね劉輝

だから秀麗は結果的に劉輝を選んだ

優しさの勝利かな

でも劉輝の胸中が切ない

し秀麗が劉輝の想いを受け入れられないのも知ってるからこちらも切ない

だけど結末を知ってるから

それでも切ないけどね

 

薔薇姫って秀麗の母のことだったかな?

邵可が一目惚れして連れ去った

なんで母も秀麗も体が弱かったのかを理由を忘れた

けどそのせいで子どもを授かれなかったような

授かっても産めるかどうかって感じだったよなー

最終巻がビーンズ文庫じゃなくて単行本なのもその辺りが影響してるのかなー

あんまりハッピーエンドとは言えないもんね・・・(泣)

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