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本の感想。ジャンルは文芸・ファンタジー・SF・ミステリ。ほのぼの系が好き

アラルエン戦記 (8) 奪還 (下)  ジョン フラナガン

アラルエン戦記 (8) 奪還 (下) (アラルエン戦記8)

アラルエン戦記 (8) 奪還 (下)  ジョン フラナガン

下巻は、まぁ予測通り。死にかけのウィルが砂漠の民ベドゥリンに助けられて、ダグも見つかって、はぁめでたし、ホッとしていたら。ダグはもう砂漠の民のもになっていた。

砂漠の民の掟では、拾った人が持ち主となり、その人の物となるという。納得いかないウィルは、持ち主のハッサンに、ダグを賭けて競争しようともちかけた。

賭け事が好きなベドゥリンはその挑戦に挑む。

負ければダグを失う戦いにヒヤヒヤしながら読んだ。

結果、ウィルは勝ち、ダグを見事取り返す訳だが・・・ ダグのフェイントやその走り方から、ダグは人の言葉を理解しているのではないだろうかという気がしてくる。でないと、相手の馬にわざとペースを乱して見せて、相手に本気を出させるなんてことできるだろうか。いやできない。賢い馬だよダグは。

ダグを探すために乗ってきたアロウが、ライオンに食われてしまったことは悲しかった。

だが、それで側にいたウィルを救ったのだ。自らが囮となって。それに亡骸にたかっていたハゲワシに気付いたウマールに助けられたのだから。

 

一方エラクを探しに行っていたホールト一行が、砂漠の民のせいでツアラギに捕まってしまう。偵察に関してさほど上手くなかった砂漠の民。近くにホールト達一行がいたため、痕跡に気付いたツアラギによって、逆に追われしまう。

もう、砂漠の民何やってんの! でもそのせいで、ベドウィンの戦士たちとウィル

でホールト達を救出に向かえた訳だし、結果良かったのかな?

その後はもう、ウィルの活躍とカサンドラの投石技術でみんなを助け出すことに成功して万事解決。

 

ウィルが一人前になる心構えというか不安も、ギランによって解消されるし。一人前の儀式のとき、カサンドラとアリスがにらみあってたのが不思議。カサンドラってまだウィルに気があったのかしら。5,6巻でホラスがカサンドラといい感じになりそうってあったけれど、ホラスの片思いなのかしら。

まぁそんな彼らの恋模様も今後どうなることやら楽しみです。

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