広く浅く

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本の感想。ジャンルは文芸・ファンタジー・SF・ミステリ。ほのぼの系が好き

2016-08-01から1ヶ月間の記事一覧

イエスマン “YES”は人生のパスワード

あらすじ ノーが口癖の銀行員のアレン 妻と離婚し3年、全てに嫌気が差していた 大事な親友の婚約パーティーもすっぽかし そんな時友人に勧められたYESマンのセミナーに出席 主催者テレンスにアレンの人生そのものを当てられ イエスの誓約をたてさせられる(…

突然婚約者に振られたら・・・?(ビオレタ 寺地はるな)

あらすじ 突然婚約者にふられた妙 雨の中しゃがみこみ、泣いていると声を掛けてきた女性がいた それが、『ビオレタ』の店主菫さん 彼女に導かれるまま店で介抱され、しまいには何故か店で働くことに 菫さんが手作りした、かわいらしいキラキラした雑貨たち …

女性騎手の話(風の向こうへ駆け抜けろ 古内一絵)

あらすじ たった一人の女性騎手訓練生の主人公が騎手学校を卒業する場面から始まる 優秀な成績で努力家の主人公はスカウトされ卒業後、広島の鈴田競馬場にプロジョッキーとしてデビューすることとなる ところが、この鈴田競馬場というのが曲者で・・・ 厩務…

幽霊になってしまった女性の話(アゲイン 村山仁志)

ラジオ局シリーズで幽霊に関する話を書いていた村山さん ついに幽霊視点のお話が出来たか という読む前の印象 以下あらすじと感想 あらすじ 目覚めた時、自分が何者かも分からずてっきり生きていると思っていた主人公 だが、人が自分の体を通り抜けたり、周…

花火に魅入られた男の一生(空に牡丹 大島真寿美)

花火に魅入られた男の一生(空に牡丹 大島真寿美) 夏なので読んでみた あらすじ 一族に代々語り継がれる人物がいる 何か偉業を成し遂げたというわけでもないのに 静助さんの話だけ伝わっている 時は明治の話 静助さんは丹賀宇多村の名主・可津倉家庄左衛門…

盲目で声の出ない少女・百夜と左吉が贈る妖怪退治(冬の蝶 平谷美樹)

修法師百夜シリーズの1作品目 「ゴミソの鐵次」というシリーズのスピンオフらしい 全く知らずにこちらの百夜シリーズを手にとってしまった まぁとりあえず あらすじ 盲目で声の出ない少女・百夜は修法師、祈祷を生業にしている はるばる津軽から江戸へとや…

自分のことは諦めていた姫の成長物語:牛姫の嫁入り

牛姫の嫁入り 大山淳子 想像以上にいい話だった 題名から推測するに、牛姫と呼ばれる姫が嫁ぎ先で何かをする話かな と思っていたら全く違って まず、はじめの段階では嫁がない 話のあらすじはこう あらすじ 貧しい旗本の加納家は逆玉を狙うべく、美女と名高…

散らばった事象が一つに収束していく感覚:鹿の王 下巻

鹿の王 (下) ‐‐還って行く者‐‐ 作者: 上橋菜穂子 出版社/メーカー: KADOKAWA/角川書店 発売日: 2014/09/24 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (40件) を見る タイトルにも書いた通り 一つに繋がっていく感覚が素晴らしい下巻 生き残ったヴァンとユナ 黒…

植物と会話が出来る一家の旅物語:花咲家の旅 村山早紀

花咲家の旅 花咲家の旅 (徳間文庫) 作者: 村山早紀 出版社/メーカー: 徳間書店 発売日: 2015/08/07 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (1件) を見る 花咲家シリーズの3作品目 植物と会話が出来る一家花咲家 そんなかれらのそれぞれの旅物語が語られる 植…

ほのぼのターンとシリアスターンが交互に迫るファンタジー:鹿の王 上 上橋菜穂子

鹿の王 上 上橋菜穂子 鹿の王 (上) ‐‐生き残った者‐‐ 作者: 上橋菜穂子 出版社/メーカー: KADOKAWA/角川書店 発売日: 2014/09/24 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (45件) を見る 鹿の王 上巻を読み終わった感想とか その前に軽くあらすじを 先の戦い…

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