広く浅く

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本の感想。ジャンルは文芸・ファンタジー・SF・ミステリ。ほのぼの系が好き

絶滅危惧の少女の成長話(RDG レッドデータガール 荻原規子)

RDG レッドデータガール 荻原規子

RDGレッドデータガール  はじめてのお使い (角川文庫)

シリーズ6巻、外伝1巻全てを読んだので感想を

といっても随分前に一回読んでいて、今回再読したのでレッドデータガールの魅力を紹介できたらなぁと思います

あらすじを簡単に触れると、世界遺産認定の熊野古道にある玉倉神社で生まれ育った泉水子。彼女には姫神という過去と未来を自由に行き来出来る存在が憑依する体質だった。現在姫神が主に憑依するのは母・紫子だったが、泉水子の封印となっていた長い三つ編みを解いた時現れる。姫神が憑依している間は、泉水子の意識は奥にあり記憶も姫神の憑依が去ってからしばらくしないと戻ってこない。

そんな姫神の憑依する泉水子を守るのが、山伏である相楽とその息子・深行だった。泉水子の父は海外でプログラマーとして働き、母は公安組織で働いており泉水子は祖父とお手伝いの佐和と暮らしていた。

中学を卒業してからの進路で、ものすごく人見知りの激しい水子はやっと出来た友達が進学する公立の高校への進学を希望していた。が、父の考えで東京の高校に進学することになる。東京の高校へと進学する際には、深行が同行ししかもこれから先も泉水子を守る存在としていることを相楽から聞かされる。小さい頃から泉水子を知っている深行はそのおどおどした性格が気に入らず、ついいじめていたこともあり、気に食わない。泉水子も嫌々同じ高校に通うことに対して反対で、深行の助言で母・紫子に相談する。修学旅行先で母に会う予定だったが、泉水子の体調が悪くなり急遽母の用意した住居に避難することになる。そこで姫神が泉水子へと憑依して・・・

ざっとこれらが1巻はじめてのお使いのあらすじです。

他にも、泉水子は電子機器を触るとフリーズか壊してしまう体質であったりします。そのため、パソコンや携帯といった機器にも触れられず、しかも山奥で中学の間家と学校を行き来するだけで、ろくに遊べずにいた。それをどこか仕方ないという雰囲気で受け止めていた。

レッドデータガールはレッドデータブックのもじりであり、まさに絶滅危惧の少女のお話です。

性格も引っ込み思案で父や母は優秀なのに自分には何もないと悩んでいたりします。

そんな彼女が段々と、意見を言えるようになったりする成長の物語でもあります。あとは、幼馴染の深行との関係性も見どころの一つです。外伝では思わずニヤけてしまうようなことがあり、深行の心の変化にも見逃せません。

 

シリーズ一覧

  1. RDG レッドデータガール はじめてのお使い
  2. RDG2 レッドデータガール はじめてのお化粧
  3. RDG3 レッドデータガール 夏休みの過ごしかた
  4. RDG4 レッドデータガール 世界遺産の少女
  5. RDG5 レッドデータガール 学園の一番長い日
  6. RDG6 レッドデータガール 星降る夜に願うこと
  7. RDG レッドデータガール 氷の靴 ガラスの靴

 

 

 

 

 

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