ラジオ局シリーズで幽霊に関する話を書いていた村山さん
ついに幽霊視点のお話が出来たか
という読む前の印象
以下あらすじと感想
あらすじ
目覚めた時、自分が何者かも分からずてっきり生きていると思っていた主人公
だが、人が自分の体を通り抜けたり、周りの人にいくら話しかけても通じないことから
自分が幽霊になってしまったことを悟る
覚えているのは「今日が特別の日」と「愛する家族がいる」ということだけ
その他の情報といえば、自分が身にまとっている物
キャリアウーマン風のスーツ、アウトドア使用のデジタルとアナログ表示される腕時計
腕時計は午前8時10分を指し、日付は7月✕✕日つまり今日の1ヶ月まえが記されていた
なにか自分を思い出す手がかりがないか、地道に行動範囲を広げていくが・・・
感想
読み終わった後にタイトルの意味を知って、あの感動は何だったんだろうという思いと、あぁこれで良かったんだと言う思いがせめぎ合っていた。
でもよくよく考えてみると
『もうひとつの世界』と副題があるし
幽霊になった主人公がいた世界と、『もうひとつの世界』はパラレルワールドであって
それってつまり、うーむ
「今日が特別の日」というのは『もうひとつの世界』がないと説明つかなかったし
何度も彼が悔いてた原因もわかった
とっさに必要ないんじゃなんて思ってたけど、重要な章だった