オロロ畑でつかまえて 荻原浩著
村おこしをしようと、弱小広告会社と村民が協力する話
あらすじ
牛穴村という、山の奥そのまた奥深くにひっそりと佇む村があった
主な産物は、かんぴょうやオロロ豆
民芸品のゴゼワラシなど
年々メンバーが減っていることに、村の青年会のメンバーは悩んでいた
今のままでは8人必要な、村の祭り・千貫みこしが担げない
このままでは村が廃れてしまうことに危機感をもったメンバーは
広告代理店に頼んで、村のイメージアップをしてもらおうとする
まずはメンバーのリーダー・慎一の知り合いを頼るが・・・
感想
この作品、シリーズ物らしく
本作が1作目
倒産間際の広告代理店ユニバーサル広告社が請け負う話である
タイトルの『オロロ畑でつかまえて』
「ライ麦畑でつかまえて」を意識しているのだろうか否か
読み終わってみて、ライ麦の方は読んだことはないけれども、wikiであらすじを確認する限り、言わずもがな~なタイトルの付け方だなぁと思う
これライ麦読んだことある人は「おっ?!」っと思うんじゃなかろうか
村おこしの方法は、まぁさておき
結果的に良い方向に着地する感じで、結末はほっとした
だってねぇ やり方がやり方だけに、一歩間違えればマイナスの方にガクッと落ちそうな方法だったからねぇ
ユーモア小説と銘打っているから、それほどひどい結果にはならないんだろうけども
ひやひやする
ラストのオチもユーモア小説ならでは
まさかのまさか
あのよくわからない鳥が、あの有名な鳥!?みたいな
村おこしに知らないうちに協力させられた人の、意外な副産物
も驚き
赤川次郎さん好きな人は、多分好きな小説かもしれない
ちなみに
荻原浩さん、この作品がデビュー作
知らなかった