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本の感想。ジャンルは文芸・ファンタジー・SF・ミステリ。ほのぼの系が好き

怪盗探偵山猫 黒羊の挽歌 神永 学

怪盗探偵山猫  黒羊の挽歌 (角川文庫)

怪盗探偵山猫 黒羊の挽歌 神永 学

山猫シリーズ4作目。

悪党から金を盗む神出鬼没の怪盗「山猫」。彼が盗んだ後には悪事が暴かれる。

そんな山猫が今回盗みに入ったのが、きな臭いクラブに詐欺の疑いがある会社、とある刑事の因縁の相手のネジロ。

調子外れのオンチな歌とともに登場したと思ったが最後、金を盗む。鮮やかな手口に酔いしれてください。

 

亀梨和也さん主演でドラマ化されたこともある本シリーズ。4作目となり、最新刊「深紅の虎」でシリーズ完結となりました。

 

昼間はというか表の職業は、下北沢にある「STRAY CAT」のバーのマスターという山猫。本名・・・なんてあったかしら、ともかく昼間はバーのマスターをしているところに、雑誌記者の勝村が昼間あった騒動について語りに来ます。「トラブルメーカーね」と返すのが、現役刑事の霧島さくら。勝村の大学時代の先輩で、とある事件をきっかけに再会。こうしてバーで話すことも多くなり、友達以上恋人未満な関係が続いている。

今回も勝村がワトソン役、山猫がホームズ役で事件を解決する。解決するといっても、ほとんど勝村がしゃべっている気もするが。

 

悪党から金を盗めば、事の発覚が遅れたり、通報されにくいという点で盗みを働いている山猫。はたしてそんなに金を集めて何に使うのでしょうか山猫の目的とは一体?最新刊で語られるのでしょうか。

 

勝村とさくらの恋の行方も気になります。まんじゃらじゃなさそうなさくら。勝村のひと押しがあればどうにかなるのでは?

 

しかし幼い頃に誘拐されたときに山猫に助けられて、強くなれといわれて、それで友人の無念をはらすために奔走した。立派になったな。怪盗っぽいコスチュームには驚いたけど。

 

システム会社のCEOにさせられて、犯罪の片棒を担がされてた男も、山猫にさとされて自供したし。山猫には人を動かす力がある??

 

ここからネタバレ
単に短編集かと思っていたら、やられた。最後に黒幕登場とは。犬井刑事の因縁の相手、耳たぶ食いちぎるとか犬井さん、そりゃあだ名が狂犬になりますって!!

 

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