広く浅く

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本の感想。ジャンルは文芸・ファンタジー・SF・ミステリ。ほのぼの系が好き

ケイティが大活躍!(スーパーヒーローの秘密 ((株)魔法製作所) シャンナ・スウェンドソン)

スーパーヒーローの秘密 ((株)魔法製作所) (創元推理文庫)

スーパーヒーローの秘密 ((株)魔法製作所) シャンナ・スウェンドソン

 

魔法製作所の第5弾

 

あらすじ

実家に戻っていたケイティが4ヶ月ぶりにニューヨークへと戻ってきた

マジック・スペル・イリュージョン、MSIへ復職するため、ダウンタウン行の電車に乗っていたところ

魔法をかけられた男性が別の男性の財布を盗む現場を目撃する

財布を持ち主に返そうとした時、魔法をかけられた男性が突然ケイティの首を締めてきた

向こう脛を思いっきり蹴飛ばして難を逃れたケイティ

その時、相手の妖精が魔法を仕掛けてきた。が魔法の効かない、イミューンのケイティには無用の長物だった

が、周りで騒動が起きていた。そこを収めたのが、スペルワークス社のキーホルダーだった。

散々な格好で現れたケイティだったが、ケイティの来社を予知したボスが会議にケイティを招いていた

ボスのマーリンが口にしたのは、自社の販売する黒魔術から身を守るための商品を売り出したスペルワークスの新しい戦略だった

そしてケイティにマーケティングで彼らに勝とうとするためのアイディがないか問うた

そこでケイティはカスタマーカンファレンスを開いて参加者に自社の製品をアピールする機会を設けることを提案した

試して見る価値はあると早速ケイティはマーケティング部長に任命される

 

ニューヨークで次々起こる見に覚えのない人が事件を起こす事例、スペルワークス社の商品の流布、恋人オーウェンの危機にケイティが活躍する

 

===

感想・ネタバレ

オーウェン!!衝撃のラストだった。

これから一体どうなるの?どうしてふたりとも冷静でいられるの??

オーウェンの魔力が無くなるなんて!!

イミューンと同じになるってどゆこと??

 

オーウェンの出生の秘密が今回のタイトルかな

養父達と出会う前のオーウェンの親のこと

衝撃の事実

大事件の犯人がオーウェンの親で、でもそれが冤罪というか巻き込まれたというか騙されたというか

母凄い。証拠集めるの大変だったろうに、息子の将来を案じてあんな工夫を凝らして隠して

母頭いい。

 

でも魔法製作所読むの何年ぶり?

第4弾が2009年発行だから、でも発行されてすぐは読んでないと思うけど

6・7年ぶりかな?

だから敵のイドリスって誰??って思いながら読んだ

けど、シリーズの詳細覚えてなくても楽しめた

再読してから読もうかと思ったけど、そんな心配要らなかった

大雑把には覚えてたから

 

今回も?ケイティ大活躍だった

出世もしたし、イミューンとしてだけでなく自らの機転と知能で敵とやりあった。

スパイっぽいシーンとか、ホテルから逃げ出す所とか面白い

グレイテスト・ショーマンのバーナムの名前が出てきて、以外なところで驚いた

 

シリーズが来年1月に刊行されるもので完結らしいから

じわじわ読んでいこう

とても楽しめた

手話通訳士として事件に関わっていく(デフ・ヴォイス 丸山正樹)

デフ・ヴォイス

デフ・ヴォイス 丸山 正樹

 

手話通訳士として事件に関わっていく

 

あらすじ

荒井尚人・43歳無職、前職は警察の事務員

特技の手話を活かそうとして、手話通訳技能試験を受験しに来た

結果は合格、無事手話通訳士として働くことが出来た

だが、付き合っているみゆきにはそのことを話せずにいた

登録通訳士として働き始め、最初の通訳相手は益岡という老人だった

益岡にとある理由から気に入られた荒井は、益岡の噂を聞きつけた他の利用者から利用が広まっていった

益岡が荒井を気に入った理由、それは、手話の種類にあった

日本語に手の動きを一つずつ当てはめていく手法、「日本語対応手話」ではなく、ろう者が昔から使ってきた「日本手話」を荒井が使えたからだった

日本手話は、顔の表情や眉の上げ下げ、口の形や肯いたり首を振ったりする頭の動きを取り入れた手話である。これらの表現によって、疑問形や命令形、使役形などの文法的意味をもたせる事ができる。

そんな荒井のもとに公判の通訳、法廷通訳の依頼が来て・・・

 

===

感想

知らないことが多かった。

耳の聴こえない人を、ろう者と呼ぶことや、手話の種類が2種類あること、両親ともにろう者で聞こえる子供のことをコーダと呼ぶこと。

 

前半部分はろう者と手話について知ることが多く、後半部分でミステリでぐいぐい読ませてもらった。続編もあるとのことなので楽しみ。

 

ここからネタバレ

 

 


題名のデフ・ヴォイスは、Deaf=ろう者のことを指している

だから直訳すれば、「ろう者の声」

確かに、事件の容疑者がろう者であったり、手話通訳講師の素子の存在、コーダである主人公荒井、過去の事件で冤罪の罪に問われたろう者の存在

でも多分、題名は真犯人である輝子の姉幸子の声だったのかもしれない

性的虐待を受け続けて、言えなかった、訴えれなかった幸子の声

それを妹である輝子だけが知ってしまった。だから輝子は行動に移した。でもそれだけが致命傷になったわけじゃなかった、たまたま酒を飲んでいて血が止まらなかったから亡くなっただけで。

でも息子もまた、幸子を探し出して親と同じ行為を幸子に与えて脅して、なんてやつ

幸せに暮らしていた輝子の生活が脅かされるかと思い、息子を殺害した幸子
負の連鎖。助けを求めるための手話が、声が出せなかった二人。

それがデフ・ヴォイスなのではと思う

不思議な力を持つカザアナと関わった家族の話(カザアナ 森 絵都)

カザアナ

カザアナ 森 絵都

 

不思議な力を持つカザアナと関わった家族の話

 

あらすじ

平安時代に生きた八条院というひとが亡くなってからはや850年あまり

日本は古来の日本らしさを外国に売り出す場所になっていた

 

今は昔、八条院というひとが存命の頃、この世には風穴と呼ばれる不思議な力を持った者たちが京に住んでいた

空や風、海、石、虫、様々な自然と心を通わせ、意思を読み取ることができた風穴

はじめのころは庶民に親しまれる存在だったが

その風穴を貴族たちはこぞって我が物にしようとしていた

 

変わって現代、2060年頃、外国に売り出すため日本らしさを十分に発揮しようと
条例まで設けて厳しく律していた

その名も景勝条例、いわく、景勝特区内に居住する市民は、各々に課せられた規定を遵守し、地域の美化に貢献しなければならない

ゴミひとつないまち、日本家屋、懐かしの行灯

といった風情を大事にする街で、中学2年生の里宇は弟の早久と母親と暮らしていた。

こんど今暮らしている景勝特区特Cから特Bになるため、荒れ放題の庭が問題となっていた

そこで偶然であった造園業者・カザアナの岩瀬香瑠という女性に声をかけられて・・・

 

===

感想

未来の話だったんだー

もっとファンタジー色強いかと思ってたけどそうでもなかった

 

造園業者か・・・確かにカザアナ達の特性を生かした素晴らしい職業だな

特に虫の声を聞けるカザアナ・鈴虫は元からひとりで庭師として活躍してたみたいだし

石の声かー、ちょっとどんなこと言ってるのか興味あるな

 

主人公が中学生だからか、ジュブナイル感がある

冒険活劇みたいな雰囲気も

 

物騒なことはおこらないし、ただ観光特化された日本文化あふれる街が息苦しさを感じさせる

 

不倫されて庭を作ったのが父だったなら、そりゃどうでもよくなるよねー母

子どもたちに何も知らさないというのは、まだ子どもだからか

大人になった時、果たしてどう思うかはあの子達次第

 

虫のコサックダンスには笑えるというか、マジかなぁ

ダンスで始まりダンスで終わる

確かにユーモアあふれる小説でした

19世紀ロンドンを舞台にしたミステリ小説(レディ・ヴィクトリア アンカー・ウォークの魔女たち 篠田 真由美)

レディ・ヴィクトリア アンカー・ウォークの魔女たち (講談社タイガ)

レディ・ヴィクトリア アンカー・ウォークの魔女たち 篠田 真由美

 

未亡人のマダム・シーモアのもとに持ち込まれる困った話が華麗に解かれていく

 

舞台は19世紀ロンドン、使用人たちと暮らす未亡人マダム・シーモアの噂を聞きつけて

今日も困りごとを解決して欲しいお客がやって来る。

 

あらすじ

第二章 消えたダイアモンド

一人目はアルヴァストン伯爵ハンフリー・クランストンの夫人、レディ・アルヴァストンが主人の命によりやってきた侍女(レディズメイド)・パメラ

彼女が話す前にもうマダムは話のおおまかな内容は知っていた。というのも紹介状を送ってあったからだ。

アルヴァストン伯爵のタウンハウスで開かれた晩餐会で、お客のコングリーブ子爵令嬢ミス・アレクサンドリーナが身につけていた宝飾品、首飾りと耳飾りのうち、耳飾りの片方がこつ然と消えてしまった。その行方を探しにやってきた。

そればかりでなく、宝飾品の詳細な来歴やどんな宝石を使っていたのかまで言い当てるマダムを前に、パメラは噂通りの魔女かもしれないと思う。

 

第4章 見えないファントム・レディ

二人目は、誰も住んでいないはずの廃墟でみた、女性に恋をした詩人ルイ・オーギュスト・フロマン。

その人の正体を知りたいという。

ロンドンで翻訳された詩集を発表するため滞在してたフロマン。友人の画家ジュリアン・スコットがマダム宛の紹介状を書いてくれたという。だが、マダムはそのスコットも知らないという。だがフロマンの詩集なら持っている。とどこの誰だか知らない人の相談には乗れそうもないという雰囲気を察知した、フロマンが自らの詩集を暗唱してみせます。といい出した。そこまでせずともマダムは想像した通りの人物だから信用するという。

そして実際に体験した出来事をフロマンから話して欲しいと聞かせる。

酒を飲んでいたが強いので酔わない、だが煙管を勧められて飲んだ。それは阿片ではなかったのか?との問いには違うと全然別物だったと答える。肝心の幽霊に出会ったところでは、月明かりに照らされて、なんとも幸福感を味わっているとカメオのような白い横顔が顔だけ浮かんでいるのが見えたのだという。

その人は転びそうになった一瞬目を離した隙きに消えてしまった。はたしてその女性の正体とは・・・

 

===

感想

どっちが探偵役かなー。マダム・シーモア?それともメイドのシレーヌ? 両方とも謎解きをしてるからどっちが探偵かわからん。両方という手もありそうだけど。
普通どっちがかワトソン役だから。

シレーヌはなんだか凄そうな過去を持ってそう、執事のミスタ・ディーンも

シリーズ物だそうだから、次巻以降で掘り下げる感じかなー

 

個人的に好きなキャラはミス・アミーリアかな

活発でお嬢様っぽくなくて、乗馬が好きで

あとはミス・アリス

料理好きでこっちもお嬢様っぽさがない

詮索好きで冒険好き

 

ヴィクトリア時代のメイドをテーマに扱っている、ミステリ小説

タイガ文庫ともあるから若者向けかな?

 

表紙のマダム・シーモア、たしかに見た目は10代に見える

これで40代というからおそろしい

対するシレーヌは想像通りかな、凛々しい毅然とした態度

イメージ通りの絵だわ

対象的なふたりが椅子を作る話(虹にすわる 瀧羽 麻子)

虹にすわる

虹にすわる 瀧羽 麻子

 

天才型の魚住と努力型の徳井、ふたりが椅子工房を開く話

 

あらすじ

仏壇職人だった祖父がはじめた修理屋、祖母がなくなってひとりになった祖父を心配して東京から越してきた徳井。時間を潰して家に帰宅していた徳井を待っていたのは、大学自体の後輩魚住だった。

藪から棒にここに置いて欲しいという魚住、その場に居合わせた祖父がOKを出すと、いぶかしんだ徳井は問いただす。だが、魚住をよく見てみろという祖父の言葉に従って見てみると、憔悴しきって疲れた様子が見て取れた。椅子職人の工房で働いていたがやめて出てきたという魚住に、身体が回復するまで置いてやってもいいかと気を変える徳井。魚住は徳井が家具を作っていると思っていたが、事実を話してやると、椅子工房を二人でやろうと言ったじゃないかと言われる。それは10年前軽い気持ちで同意した魚住との夢だった。

だが、魚住は真剣に椅子工房を二人ですると意気込んで、倉庫だったところを整理して作業場を作ってしまう。それどころか、実際に椅子を作ると言い出す。果たしてこの先どうなることやら・・・

 

===

感想

教授が言った、このふたりは足して二で割ったら丁度いいって頷ける

魚住は、デザインは上手いけれど技工がいまいち、徳井はデザインは平凡だけど技工が上手い

性格の面でも、底抜けに明るい魚住と、何かと考え込みがちな徳井

性格的にも技術的にも対照的なふたり

 

二人がそれぞれ抱える問題、魚住はなにかと徳井やおじいさんに甘えがちなところ

あとすねたり、無邪気で子供っぽいところ

徳井は、ひとりで考え込むところ、人のためと人のせいにするところ

そういったところが、魚住の尊敬する建築家で教授の進藤がふたりに自分の家具を完璧に仕上げるための職人にならないかと持ちかけた話で浮き彫りになる

二人が作った椅子を見て声をかけてきた進藤だったが、実際に評価されたのは技術的な面であった

それはほぼ徳井がひとりでしてきたこと、技術面に心もとない魚住ではなかったこと

そのことで喧嘩して、頭を冷やした二人

でも結局はおじいさんとの対話で気づく、自分が椅子づくりに対して抱いていた思いを

それで和解して、歩み寄って解決

 

作中では、ほのめかしの恋愛もどきである、ヒロインポジション菜摘と徳井との恋愛

でもこれは、発展も何も、芽吹きそうかなーくらいの状態だったから

これはこれで、続編が出れば進展もあるかなーぐらい

魚住に至っては、別れる別れないで、ぬいぐるみ作家胡桃との悶着も、どうなったことやら

椅子にかける情熱を理解してる胡桃とは、結局元サヤに戻るんじゃないかな

 

不満というか、もうちょっと続編とかが出れば読みたいのが

二人の椅子づくりのエピソードかな

夫婦椅子はいい話だったし、あんなかんじでもう少し読みたい

でもそれじゃあ趣旨と違うのかな

 

タイトルの「虹にすわる」は魚住の子供の頃の夢だった

いいね、発想力豊かな子供だよ

いつかふたりで虹に座れるといいね

秋復活!!(遠に呱々泣く八重の繭 薬屋探偵怪奇譚4 高里 椎奈)

遠に呱々泣く八重の繭 薬屋探偵怪奇譚 (講談社ノベルス)

遠に呱々泣く八重の繭 薬屋探偵怪奇譚4 高里 椎奈

 

秋復活!!

 

セカンドシリーズ第4弾。

 

あらすじ

深山木薬店に依頼に来たのはひとりの中学生。いつもの呪文「灰色の木を、金色に戻す薬ってある?」を唱えた。つまり、この世にあらざるもの妖の仕業。

 

とある少年Aに関わると不幸になるというもの。

はじめの出来事は同窓会でAの噂を広めた女性徒が、通いなれた道で自転車に乗っていたところ転倒し大怪我を負った。次に、Aの隣りに座っていた女生徒が文化祭の最終日、渡り廊下の屋根から転落、腕と足と肋の骨を折る重傷だった。

 

秋は座木を数学教師として一時的に中学校へ派遣させることを決めた。

しかし赴任した中学校で2人目の犠牲者が出た時、座木が容疑者として疑われる。

また秋とリザベルも出先で強盗の人質となり・・・!?

 

===

感想

秋復活してました

3作目までは、ファースト・シーズンで行方をくらませた秋の代わりにリサベルが店長になって

セカンド・シーズン改・深山木薬店やってたから、あれっと思って

その3作目で秋が帰ってきてたの、すっかり忘れてました

なんせ読むのが8年ぶり?くらいなので

 

座木が先生ですかー

白衣とか似合うんじゃないでしょうか

見た目年齢26歳くらいって、中学校の女生徒にとっては格好の疑似恋愛対象になりますね、座木でなくても

秋に注意されたからか、慎重に言動を選ぶ座木

ディスる、わかんないんですね

座木の弱点・流行語ですね

 

リザベルの年齢が小学生くらいって

そうかー中学生くらいを想像してたかも

それじゃあ秋にいいように扱われるのも仕方ないか

今回も原型で色々行動してるし

座木はあんまり原型にならないけどリベザルは結構なってる感じ

 

ここからネタバレ

 

 


座木は秋に対してあんな風に思ってたんですね

座木って常識人ぽくて、そんな独占欲とか嫉妬とか縁なさそうな感じしてたのに

そうかー秋以外はいらないのかー一部の人達にとっては嬉しい情報?

 

犯人が座木の前任の先生だったのね

そして痴情のもつれが原因か

 

肝心の妖だけど、妖が作った学校だったんだね

だったら華々しくタイトルでネタバレしてる

まぁ読まなきゃわからないけれど

妖が通うために作った学校だったのに、人員が少なくなってきて、人に化ける妖を増やして水増しして

本末転倒みたいな

水増ししてた人員も秋の説得で居なくなったし

万々歳かな・・・

【foobar2000プラグイン】ポップアップでタイトルを表示させる

今回作ったのは、曲が切り替わる度にバルーンウィンドウで曲名を表示する。

というようなもの

 

表示例

ポップアップサンプル
サンプル

 

前準備

  1. foobar2000、最新版SDKのダウンロード。

    foobar2000: Software development kit download and info

  2. VS2015で設定 こちらの通りにする 

    Visual Studio 2013でfoobar2000 SDKを使う - Twilight

 

 プログラム

必ず『foo_プログラム名』という形式でDLLを作る

コード

 

プロジェクトのプロパティ

プロジェクトのプロパティ
プロジェクトのプロパティ

ビルド

実行はreleaseのx86でビルド

全プロジェクトをUnicode設定

 dllはReleaseフォルダに格納される

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