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本の感想。ジャンルは文芸・ファンタジー・SF・ミステリ。ほのぼの系が好き

神話の騎士VSカルト宗教(アラルエン戦記 (10) 秘密 (下)/ジョン・フラナガン)

アラルエン戦記 (10) 秘密 (下) (アラルエン戦記 10)

アラルエン戦記 (10) 秘密 (下)/ジョン・フラナガン

 

上巻の続き

神話の騎士VSカルト宗教

 

あらすじ

ヒルベニアがアウトサイダーズによって襲われることをウィルの偵察によって知った一行は

ヒルベニアに危機を知らせた

そしていつ襲われてもいいようにヒルベニアを守っていた

ホールトはホラスの盾に白地にまん丸の日の出、地平線を描き、ヒルベニアの神話

日の出の騎士の紋章を描いた

王国が危機に陥ると騎士が現れ救ってくれるという神話

その神話の騎士にホラスをさせるのだった

まもなくアウトサイダーズの一団がヒルベニアに現れ、ウィルとホールトによる弓で打撃を次々と与えると

一団はどこからともなく現れる敵に困惑し乱れていった

しかし狙撃者が居る場所を突き止めれられ、攻撃してくる敵にホラスが現れ一掃していった

こうしてアウトサイダーズの一団80人はウィルたちによって退治されたのだった

感謝する村長にホールトは日の出の騎士の噂を広めてもらうことを頼みその場を後にした

 

ウィル達が荷物を置いていた場所・マウントシャノンに戻ると

老人たちを除き人々が居なくなっていた

というのもマウントシャノンにもアウトサイダーズの一団がやってきたが、預言者テニソンにより一団が退治され

それに感謝と信仰を感じた人々が、首都のダン・キルティへ行ってしまった

王は何もしない、テニソンなら自分たちを守ってくれるという信仰を、テニソンが植え付けたのだった

こうしてホールトは王に会う決心をするのであった

 

===

感想

なんにも情報がない時代だったら私も騙されてた可能性はなくないかな

どうかな

ちょっと胡散臭いよなーでも

聖歌で敵が動けなくなるなんて、演技くさい

 

臆病で自分のことしか考えないフェリス

正攻法で王にアウトサイダーズを倒して欲しいというか、権力で民を守って欲しいとホールトが言っても効かず

結局ホラスが力技で黙らせたことに対しては驚いた

二人きりで話すというから、なにか策があるのかと思ってちょっと尊敬したのにww

フェリス国王にホールトが成り代わるという案を思いついたホラス

大胆になってきたなーホラスも

 

今回の最大の見せ場はやっぱり決闘裁判でしょ

ホラスが見せた意地とギリギリの状態からの攻撃

最初で最後の攻撃で、一発で仕留めるなんて

相手は巨漢の男で、鎖付きの戦棍

裏表紙の絵に攻撃を受けるシーンが載ってるけど

あのトゲトゲした球が飛んでくるなんて、いくら盾があっても怖そう

盾は戦棍の攻撃でボロボロになるし

いやそうなるだろうけど、あと一発喰らえば壊れそうってなったところでの攻撃

なんだか居合みたいな、それこそ日の出の騎士っぽい感じがする

そもそも東から日の出の騎士って、それって日本じゃね??みたいな

 

その後、毒入りの氷を食べちゃうホラス

ウィル!!

いくらホールトに言われたからって、意味ありげに出てきたジェノベサ人を放おって置かないでよ!!

怪しいじゃん、追っかけて何してたか問うてたらホラスは毒飲まずに済んでたかもなのに

それで、毒のせいで目の焦点が合わずにいるホラス

ふらつきながら出た次の試合

相手が何をしているのかもカンで攻撃して

あわやというところ、ウィルが助けて

間一髪

その後のウィルとの対戦は、楽観視してた

ウィルなら勝てるだろうと

その通りになったね

相手の行動を読んで、左側にずれたことが決定打になったわけだ

優秀、ウィル

それで、毒入りを飲まされたことを証明するためにハッタリをつくなんて度胸もついたし

向かうところ敵なしじゃんウィル

 

それで最後に思わぬ悲劇が

フェリス国王がテニソン達によって殺されてしまった

おまけにテニソン達は跡形もなく逃げるし

逃げ足が速いよ

で次巻へ続く

 

ところでタイトルの秘密ってなんだろう

思いつくのはホールトが王族だったってことかな

多分そうかなーどうだろう

秘密ってそれ以外見当たらない

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