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本の感想。ジャンルは文芸・ファンタジー・SF・ミステリ。ほのぼの系が好き

今度の敵は宗教団体(アラルエン戦記 (9) 秘密 (上)/ジョン・フラナガン)

アラルエン戦記 (9) 秘密 (上)

アラルエン戦記 (9) 秘密 (上)/ジョン・フラナガン

 

シリーズ9作目

今度の敵は宗教団体

 

あらすじ

総会にギランと待ち合わせをして居たウィル

いつもならここでホールトとも合流して総会に行くのだが一向に姿を現さない
先に行くことにしたウィル達

そこでクロウリーからホールトが総会を欠席することを伝えられる

ホールトが欠席するなんてよっぽどのことがあったのだろうとクロウリーに詳細を尋ねると

ホールトは西海岸で新しい宗教カルトが突然現れたといううわさを追っているとのこと

その宗教カルトの名前はアウトサイダー

一度はホールト達がアウトサイダーズを封じ込めたが、また再び現れたのだ

彼らは、自らの称える神を崇めれば災から逃れられるし、金品を提供すれば安全を保証するというもので

災いはアウトサイダーズがもたらす自作自演のものだった

 

そしてクロウリーはウィルやホールト、ホラスを特別任務隊として結成しアラルエン国内国外問わず、緊急事態に動くメンバーを揃えたいのだという

そしてウィルの拠点はシークリフからレドモンドに戻り、ホールトが使っていた小屋をウィルが受け継ぐ形になることを示していた

 

ウィルがレドモンドに戻り、アリス達と歓談しているところにホールトが帰還し事の次第を説明した

彼によると、アウトサイダーズが活動を再開し、アラルエンに戻ってくることを計画しており、ヒルベニアを押さえたらすぐにでも行動を起こすことを報告した

アウトサイダーズは6つある国のうち5つを支配し、残るはホールトの故郷クロンメルだけになっていた

そうした危機の中、特別任務隊の出番がせまっていた

 

===

感想・ネタバレ

ウィルが日に日に立派になってるなー

後輩たちを指導する立場になって

もっともリーダーとしての素質はすでに2巻あたりで出てたけど

それにしてもウィルの功績が後輩たちに崇められるようになっていたとは

まぁ確かに華々しい活躍をしていたらから当然といえば当然


アリスともいい感じだよね

シークリフ領に居たときからずっと会ったりしてて

このままいけばアリスと結婚かなー

一時期仲良かったカサンドラはどうなるんだろう

ここでカサンドラとくっつくとかいう展開になったら驚くけど

それよかホラスとカサンドラがくっつく方が現実的なのかな

シリーズが東国で終わるらしいし、その辺りも気にしていたい

 

しかし、ホールトが王族、しかも王の兄だったとは驚き

しかも一卵性双生児!

びっくりだよ

よくある王位継承の恨みというか、妬みで弟に殺されそうになり、このままだとやばいと国を出たホールトの判断は間違ってなかったと思う

そしてレンジャーとして活躍するとは・・・

しかしあの時ガリカでドルパルニューに言ったヒルベニアの王家の親戚だって言葉は嘘じゃなかったんだね

 

ウィルがホールトに久しぶりに会って質問攻めにしたシーンには笑った

だって弟子の頃を思い出したからホールトと一緒で

そんな弟子だったウィルももはや立派なレンジャー

ダフィの浅瀬に侵入し偵察するシーンにはハラハラドキドキした

いつ見破られてしまわないかと

でもウィルはホールトに教えられたことを守り、時に大胆に時に密やかに行動して

彼らの計画を見事聞きのけた

 

ってとこで次巻へ続く

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