広く浅く

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本の感想。ジャンルは文芸・ファンタジー・SF・ミステリ。ほのぼの系が好き

権力を持つ石を巡って大波乱(魔法無用のマジカルミッション (㈱魔法製作所) シャンナ・スウェンドソン)

魔法無用のマジカルミッション (㈱魔法製作所) (創元推理文庫)

魔法無用のマジカルミッション (㈱魔法製作所) シャンナ・スウェンドソン

 

シリーズ6作目

権力を持つ石を巡って大波乱

 

あらすじ

唯一の競合相手の会社が無くなってからというものマーケティング部部長のケイティは退屈していた

競合相手の居ないマーケティングなど猿でも出来ると思っているからだ

そして恋人オーウェンに会うため彼の研究室へ向かう

研究室では古くてきわめて危険な魔術書を解読しているところだった

それによると<月の目>という恐ろしい強力な魔法の宝石の在り処が書かれているという

翻訳した文章をケイティに読まして聞かすと、ケイティはまるでそこはティファニーみたいねと気づく

念の為、石があるかどうかティファニーへ向かうと、丁度売り切れた状態だった

偶然これまた別のエルフが自身の宝、<アーンホールドの結び目>を探してティファニーへ来ていた

なんと結び目を土台にして石が固定されていたのだ

買った客を探すため、店を出ようとしたが、先に見つけたいエルフに魔法で阻害され時間を食った

一度社に戻って、マーリンへ事情を話すと、石はマーリンが作りその威力を恐れて壊そうとしたが

その当時は壊すことも出来ず封印したことが分かる

今の技術なら破壊できるかもしれないと、石の影響を持たないイミューンのケイティと魔力を失ったオーウェンが石の奪還に選ばれた

そして石を探したり、エルフに先を越されないために魔法を持つロッドが選ばれた

こうして石の購入者の元へケイティ達は急ぐのだった

 

===

感想・ネタバレ

いやはや、1巻で登場したケイティのボス・ミミが再び登場するとは思っていなかった

1巻を読み直したい気分だけど

今作を読めば、ミミがどんな上司だったか十分にわかる

そのミミが石を持って権力を振りかざし無理難題を言い、傍若無人に行動しているところを

ケイティ一行が石を取り戻そうと近づく場面

の長いこと

なかなか取り返せなくて、色々試みるけどどれも失敗

そんな失敗してたら、騒ぎになりそうだけど

ミミが居ることですでに騒ぎが起こっているようなものだったから現場は阿鼻叫喚かな

やっと取り戻しても、すぐ石が無くなったことに気付くし

追いかけてくるしで、しぶとい

おまけにドラゴンと遭遇したのに無事に生還してるし

ミミの生命力甚だしい

きっとドラゴン相手に啖呵切ったんだろうな

 

オーウェン、魔力が戻るかもと一瞬考えてたみたいだけど

やっぱりショックだった

でもあのラスト

魔力復活とか唖然とした

イミューンのケイティさえ魔力がもてちゃったみたいで

どんな石だったの?って感じ

月の目ってよっぽどだったんだろう

結局、高圧電力によって壊れる石だったけど

なんかもっとあるかと思った

仰々しい壊すイベントが

あっけない

 

おばあちゃんが来たのは、ケイティが魔力をもつからだったのね

植物を使った魔法で活躍してた

あとミミを恫喝する場面とか

最後らへんまで石の魔力に打ち勝ててたのに

結局は負けちゃった

ロッドが度々石を奪おうとしてケイティにたしなめられる場面にはなぜか笑ってしまった

 

マーケティング部で退屈してたとオーウェンに告白したら警備部はどうかと言われるケイティ

トラブル解決が次々起こるし、トラブルが起きなくて退屈してたから丁度いいのかな?

次巻で何部に配属してるか楽しみ

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