ルリユール、それは本を修復する人
不思議な魔女と呼ばれた人と少女の話
あらすじ
中学1年生の瑠璃は夏休み、祖母の家に一足先に遊びにやってきた
しかし、肝心の祖母は階段から落ちて入院中
そんな折、祖母宅で不思議な夢を見る
怪しげな洋館で真っ赤な髪をした女性と出会う
実際洋館があった場所に行ってみると、そこはルリユールの工房になっていた
どんな状態の本でも元通りにしてみせるというクラウディア
それは魔法としか言いようのない修繕方法だった
感想
魔法、それは素敵な言葉
人の手によって修復する本は限界がある
それが魔法で元通りに出来たらなんと素晴らしいことか
またそれだけではなく、文庫本を装幀し直す技術
第二章『星に続く道』に出てくる本たちがキラキラした目線で描かれていること
本好き、装幀も含めて本が好き、むしろ本を選ぶ基準は装幀かも
な私にはときめくポイントだったりする
魔法と言っても、本を修復する上での知識や技術はあった上で
どうしても人の手では出来ない部分を、魔法と呼ばれる方法で行ってたかも・・・?
という印象
まだまだ、掘り下げていけそうな部分はたくさんあると思うので
『ルリユール』の続編があるなら読みたい