広く浅く

広く浅く

本の感想。ジャンルは文芸・ファンタジー・SF・ミステリ。ほのぼの系が好き

夕顔の忘れ形見(玉鬘 源氏物語 中 角田光代訳)

あらすじ

かつて愛した人を光君は忘れていなかった
夕顔、その人を
かつて夕顔に仕えていた侍女・右近を夕顔の形見だと思って光君は
紫の上に仕えさせている

その右近もまた夕顔を忘れておらず、幼い姫君がどうなったのか忘れられないでいる

一方の夕顔の幼い姫君・玉鬘は
乳母と乳母の夫と夫が太宰少弐となって赴任した筑紫へと移り住んでいた
乳母は夕顔の行方を探したが見つからず
父である頭の中将に母のことを伝えようと思ったが、どこへ行ったかわからない夕顔の行方を伝えるのが忍びなく
また、姫君は父に馴染んでいないこと
姫君が4歳と幼いことから、夫の赴任先へ一緒に連れて行くことにした

5年の任期が終わり、少弐は京へ帰ろうとしたが距離が遠く離れており、また特段裕福でなく
ぐずぐずしているうちに重い病にかかってしまい亡くなる
亡くなる前に姫君を京へ連れて行ってくれてと言い残した

乳母は急に亡くなった夫が悲しく、また京へ帰ろうにも、夫と仲良くなかった人が何をするのかわからなく
心配しているうちに姫君は立派に成長してしまう

見目麗しく、気品があり愛らしい姫君の噂を聞きつけて多くの男が手紙を送ってくるが
乳母がひどい噂を言ってあしらった

乳母の娘や息子たちもそれぞれ独立していき
姫君は20歳になった

大夫監(たいふのげん)という肥後国に一族が多い、武士の男、田舎者の男が姫君をものにしようと
しつこくいいよってきた
乳母の二人の息子を仲間にして乳母を説得しようとする
無理に結婚を迫ろうとする男に危機感を感じた、乳母の長兄が
姫君を夜逃がすことに決めた
乳母の娘の兵部の君が夫に別れを告げて付いてきた

初詣にと八幡にお参りする姫君一行
そこへかつての夕顔の女房・右近も参拝に来ていて・・・


感想

偶然ってあるものだね

それにしても勘違い野郎ははた迷惑
逃げなきゃいけないなんて本末転倒というか

 

 

 

注目記事