広く浅く

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本の感想。ジャンルは文芸・ファンタジー・SF・ミステリ。ほのぼの系が好き

新進士として秀麗が奮闘(彩雲国物語―花は紫宮に咲く 雪乃 紗衣)

彩雲国物語―花は紫宮に咲く (角川ビーンズ文庫)

彩雲国物語―花は紫宮に咲く 雪乃 紗衣

 

シリーズ3作目

新進士として秀麗が奮闘

 

あらすじ

国試を第三位・探花として及第した秀麗

第一位で及第した最年少13歳の杜影月とともに与えられた仕事は
廁掃除と靴磨きだった

しかもその仕事が終われば府庫での仕事が待っていた

そのため二人が邸に帰れた例がなかった。その数連続10日目

 

女だからと言って暴言や蔑まれたりする秀麗と

最年少で貴族の後ろ盾もない影月は境遇が似た者同士で仲良くなっていた

 

そんな二人に差し入れをしてくれる人物が居た

いつのまにか置かれている、お茶と食べ物

怪しんで食べなかったが劉輝が心配ない食べていいと太鼓判を押すので

ありがたく頂いていた

朝廷内には二人を応援してくれる人も居てるのだとやさしさを感じる二人だった

 

===

感想

魯礼部官が差し入れしてた人だったんだね

前読んだ時の記憶が残ってたから意外ではなかったけど

わざと厳しくあたって、将来有望な官吏に逆境で耐え抜く力を周りにみせつけるってやり方

どうなんだろうなー

現代だったらパワハラになりそう

でもまぁ 周りの官吏たちも将来有望だから厳しくされるってので

どの官吏が使えるか見分ける指針にもなってたりするって

公認なんだー劉輝でさえも一任するって言って信頼してたみたいだし

前王も頭を下げた、そうだから

しごきは期待されてる証なんだろうなー

 

劉輝も王の権限を撒き散らして秀麗を守る

みたいなみっともない真似はせずに

陰ながら見守ってて、一部楸瑛に止められてたけど

よく頑張ってる

法の整備とかしてたし

で、最後のは頑張ったご褒美かな?

濃密なチュー、とハグ

秀麗しか妃にしないって宣言して、待つって決めてる劉輝

ほんとに待ったもんなー劉輝

 

隣に居て欲しい人がいないからさみしい

ってのは理解できるその通りだと思う

これからさみしくなるね、茶州だもん

気軽に会える朝廷や邸でなくなる

 

で秀麗

泣きそうになりながらも頑張って、静蘭にも甘えずに頑張って

それが胡蝶姉さんには効かなかった

泣けてよかったよ

悪くないよ泣くのって

 

影月と二人で茶州州牧に任命されて

補佐に燕青、警備に静蘭

豪華だなー

おまけに王からは花、蕾を贈った

これから茶州州牧となって派遣されて、舐められたり阻害されたりしないようにとの配慮であり

二人の実力を認め、また信頼し、期待した

劉輝、王としてふさわしい行為をしていると思う

確かにいい王になれそう

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