広く浅く

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本の感想。ジャンルは文芸・ファンタジー・SF・ミステリ。ほのぼの系が好き

秀麗が男装して戸部で雑用?!(彩雲国物語―黄金の約束 雪乃 紗衣)

彩雲国物語―黄金の約束 (角川ビーンズ文庫)

彩雲国物語―黄金の約束 雪乃 紗衣

 

シリーズ2作目

今回は秀麗が男装して戸部で雑用する

 

あらすじ

ある日静蘭が務めから戻ると、秀麗が料理をしていた

お客などの予定にはまだ早くいぶかしんだところ、家にいたのは静蘭の知り合い燕青だった

紅家に拾われる前を知る燕青に口止めする静蘭

何しに来たとの問いに、会うのが難しい相手に会いに来たと言う燕青

静蘭と一緒に来た楸瑛と絳攸

夕飯のお呼ばれに来たのだった

その中で、茶州から山賊が大量に流入しておりその討伐に羽林軍から人手を呼んでいた

それに静蘭も加わって欲しいのだという

この夏の猛暑で次々と官吏達が倒れていき、人手不足になっている現在、羽林軍のような日頃鍛えている人物が手持ち無沙汰になってしまったのだという

そのため日頃はしない討伐を羽林軍に頼んだそうな

日当金5両なら家計の足しになると引き受けたのだった

 

一方、秀麗は劉輝から送られてくるとんちんかんな贈り物や、何がいいたいのか分からない文について楸瑛に文句を言う

絳攸もあることを言いたくて、打ち明けた

すなわち、ひと月ほど朝廷で働く気はないかと、後宮ではなく外朝で

 

戸部に配属された秀麗

女は未だ禁制の場所のため男装して働いていた

戸部を取り仕切るのは、仮面を被った黄奇人

奇人というのはみながつけたあだ名だが、しょっちゅう言われるため改名した変人である

だが、仕事は有能で次期宰相との噂

そこで限界まで使われる秀麗の行末はいかに・・・

 

===

感想

秀麗って有能だわ

あんな指示(5行もある)を一遍聞いただけで把握して覚えるなんて芸当
とてもじゃないけどできない

それを、非常に助かったと奇人に言わせ

補佐の景侍郎が、国試を受ける際の後見人になってもいいと言わしめるほど仕事の出来が良かったなんて

出来る人だわ秀麗

 

そんな秀麗が戸部で働いてて

奇人がみせた隙、寝てたところをみて仮面を取らなかったのは

本人が嫌がることをしては駄目だと教わっていたから

だけどする人はするよね

隠してた物が目の前で無防備に置かれていたら

でもしなかった、秀麗好き

それよりも髪の毛が気になったのね

さらっさらで、おまけに顔もいいならそりゃ女として自信なくすというか

それで振られるのも仕方ない?

奇人以上に美人か気にしないひとを嫁にもらわなきゃ

だからって秀麗はあげないよっ!

 

そして燕青

秀麗と一緒にくっついて戸部の雑用してて

暑さでぶっ倒れた官吏の代わりに戸部施政官になっちゃって

しかもそれをこなせる

まぁ当然といえば当然というか

茶州の補佐官として執務してたわけだから

でも資格はなかった

才能を茶太保が見抜いたのかなー

終盤では髭もじゃを剃って、男前になるし

秀麗に40代に見られてるって凄いよっぽどだったんだろうな

 

で劉輝の贈り物諸々

大事にしてたんだ秀麗

意外だな

そんな秀麗好きだ

劉輝のさみしい気持ちはわかるけど

アプローチの仕方は知らないのね

まぁ当然かー初恋だもんね

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