あらすじ
夏のひどく暑い日
光君は六条院の釣殿に出て涼んでいる
息子の夕霧や親しい殿上人たちもいる
そこへ内大臣の息子たちが夕霧を訪ねてやってきた
光君は内大臣の次男・弁少将に内大臣がよそで産ませた娘を探して大事に育てているそうだが本当なのか尋ねた
噂は本当だと肯定されたが、弁少将は引き取った経緯が恥ずかしいと答えた
光君は玉鬘のことをつゆとも出さず
内大臣は子供も多くいるのにも関わらずわざわざ探し出すなんて欲張りだと言い
さらに昔は奔放にあちこちに忍び歩きをしていたから、なんとやらと濁す
そうして夕霧にはそうした落葉でも拾ったらどうだと、想い人(雲居雁)の異母姉妹で
満足したほうがずっといいじゃないかと、からかうような口ぶりで話す
しかし光君はこうした内大臣の噂を聞くと思うのである
きっと玉鬘が自分の娘だとわかれば、内大臣は軽んじた扱いはしないだろうと
だが、けじめがしっかりした内大臣のことだから光君が玉鬘を育てているとわかったら
きっと気分を害するだろうから、玉鬘を内大臣が思いもしないくらい立派に育ててから会わそうと考えるのだった
感想
常夏ってナデシコの別名なのねー
光君さー玉鬘を結婚させて男女の仲がわかってから逢いに行こうかなーって作者も言ってるけど酷いからね! 何も知らない状態では面倒だからって。おいおい
それに紫の君ほど愛せないし、とか
妻が複数いる自分では玉鬘を幸せに出来ないかもしれないとか
一途に愛されたほうがいいのではないかとか
うんうんわかってるじゃないかと、きたところでの冒頭
近江の君も早口で品がないって言う見方、だから皇族の方々はゆっくりとお話になるかしらん、とルーツを知ったような気がする。
それに加えて近江の君は方言とわがまま放題の性格にも現れてるとな
以下抜粋
たいした意味のない言葉でも、ゆっくりとした声で静かに口にすれば、ふと耳にしてもことさらよく聞こえるもの。また、おもしろくない歌の話をしても、もっともらしい声色で余韻を持たせて、はじめと終わりを聞こえないくらいかすかに口ずさんだりすると、歌の内容を理解できなくとも、ちょっと聞く程度ならおもしろそうだと耳にも留まりましょう。 p116
ですってよ奥さん