広く浅く

広く浅く

本の感想。ジャンルは文芸・ファンタジー・SF・ミステリ。ほのぼの系が好き

藤井隆さんのアルバム『Coffee Bar Cowboy』

出てたんですね、驚き(失礼…)

 

『Coffee Bar Cowboy』藤井隆

Coffee Bar Cowboy

 

おまけに作詞作曲もされているという

二重に驚き(しt…

 

歌の方は、『ナンダカンダ』とか『oh my juliet』とかで拝見してまして

その実力の方は知っていたのですが

まさか、制作の方もされてるとは、知らなんだ

 

曲の方は何サウンドと言えばいいのか

ピコピコサウンド系??

でアップテンポなナンバーです

詳しくは聴いて下さいということで

 

奥さんの乙葉さんとのデュエットも収録されており

非常にアツアツです。

 

タイトルの命名エピソードや、ジャケットの警官である意味など

曲についても詳しく話しているインタビューがこちら

natalie.mu

 

これ読んで謎が解けた

タイトルの意味とか

パット見じゃわからないもんね

奥深いアルバムでした

大人の塗り絵1冊目【インド文様とペイズリーのぬり絵ブック】

まだ終わらず(泣)

半分くらいしか塗れてない

そんな中での感想とか・・・

 

感想

そう、それはちょうど今の季節

テレビで大人の塗り絵特集をやっていたのを観て

やり始めた塗り絵

 

1日に1時間位しか塗らないからか

1年たった今でも1冊の内の半分もいかない

せいぜい3分の1といった所

 

まぁそれでも

塗ってる最中は他のこと考えずに

集中して塗れるし

全部塗り終わった後、完成品を眺めるのが達成感があって

続けている

 

ちまたじゃ

ストレス軽減とか言われてるらしいけど

あんまり実感はない

ただ、完成品は自分でも思ったよりよく出来てたりすると気分がいい

 

使ったもの

塗り絵

今塗ってるのはコレ

インド文様とペイズリーのぬり絵ブック

インド文様とペイズリーのぬり絵ブック

 

 同じシリーズでイスラム文様とモザイクの本もあったけど

 これ

イスラム文様とモザイクのぬり絵ブック

イスラム文様とモザイクのぬり絵ブック

 

 

とてもじゃないけど塗れそうになさそう(主に忍耐力で)だったのでこっちにした

でもInstagramとか見てると、イスラム文様もなかなか良いかも、とか思うようになってきた

 

色鉛筆

大人の塗り絵を始めてからAmazonで購入

24色のを買ったけども、まぁちょうどいいと思う

 発色もきれいだし、値段も約千円で手頃だし

トンボ鉛筆 色鉛筆 NQ 24色 CB-NQ24C

トンボ鉛筆 色鉛筆 NQ 24色 CB-NQ24C

 

 

作品

 最近のが

 

https://www.instagram.com/p/BNjP3PEALeE/

#インド文様とペイズリーのぬり絵ブック #大人の塗り絵 #coloriage

 

Office Lensというスマホアプリを使って撮ったもの

ただ撮影したやつだとぼやけたり、色がはっきり映らなかったりして

本来の色味がでない

ずっと悩んでて、これはスキャナーじゃないと無理かなぁなんて諦めてたら

このアプリをみつけて興奮

いやはや、アプリさまさまですな

 

まとめ

全部塗り終えるのにきっとおそらく、あと1年は確実にかかるだろうけど

不思議と飽きない

まだ3分の1しか塗ってないしね

全部塗り終わったら、本をばらして

額とかに飾ったら綺麗かなぁ

とか思ってる

みなさんどうしてらっしゃっるのかしら

デジタルフォトフレームとかに写真を載せて飾るのもいいけど

なにせデジタルフォトフレームお高いのよねぇ

完成させて、本棚にしまっておくのも勿体無い気がするし

どうしたものやら

とはいえ、あと1年の間に考えればいいか・・・

はかない恋、夕顔(源氏物語 夕顔 04 與謝野晶子訳)

 

源氏物語 夕顔 紫式部

 

源氏物語 04 夕顔

 

あらすじ

従者惟光の母親でもあり乳母でもある人の見舞いに行った所

夕顔という白い花を見かける

気に入った源氏が随身に取りに行かせた所

その家の子どもが、そのままだと不格好だと言って、白い扇にのせて渡してくれた

見舞いの後、扇をよく見てみると、きれいな字で和歌が書いてあった

源氏の君とお見受けしますが・・・

興味を覚えた源氏が、隣に住む人について訪ねるが

惟光もわからず、隣の番人に聞くと細君と女房勤めをしている姉妹がいるとのこと

ではその女房がよこした和歌であろうと、解釈し

自分を源氏と知って和歌を渡したことに対して、何か言わねばならぬと

返歌を送った

だが、返歌を持たせた随身は歌を貰ってこようとせず帰ってきた

 

惟光が、看病の際に隣の家に手紙など送って

隣の人物が誰か知ろうとするが分からずじまいであった

 

互いにはっきりと身分がわからないまま

惟光によって源氏は夕顔の家に通うこととなる

 

源氏は夕顔について、どれほどの価値があるのか自身に問いかける

驚くほど柔らかでおおような性格で若いが、無垢ではなく身分が高そうでもない

何故こんなに惹かれるのかも分からないが、日を空けている夜など耐えられないので

二条の邸に迎え入れようと思った

そのことを夕顔に伝えると

普通に扱われていないから不安だ、と言う

どっちが化かしているかわからない、騙されればいいじゃない、と源氏

そこで以前から思っていたことが頭をよぎる

雨夜の品定めで言っていた、頭中将のいい人は夕顔ではないだろうか

しかし、そのことを話さないのは何か訳のあることだろうと思って黙っていた

 

その後、人目を忍んで外出する二人だが・・・

 

感想

儚いねぇ

 

夕顔はおそらく源氏だろうと思って接しているし

源氏はおそらく頭中将の想い人だった人だろうと思っているので

全く素性が知れない人、というわけでもない

あらかた寸法がついている間柄とも言える

 

なんでこの人にこんなに惹かれるのか分からない、と言う源氏

でも恋ってそんなものじゃないのかな

理屈じゃないと思うのね

 

それにしても

枕元にいくら美人とは言え、立たれると怖い

そして謎の夕顔の死

その美人に呪われたんじゃと思うくらいのタイミング

持病があった訳じゃないし

源氏が遊びすぎて知らぬところで恨みをかったのかもしれない

それか一方的な逆恨みか

女は怖いのぅ

 

 

 

星座にまつわる日常ミステリー『三軒茶屋星座館』 柴崎竜人 

星座にまつわる日常ミステリー

三軒茶屋星座館 柴崎竜人  

三軒茶屋星座館

あらすじ

夕方7時から朝方まで営業する三軒茶屋星座館と名付けたプラネタリウム兼バーは

雑居ビルの中にあり、客足と言えば

始発までの時間つぶしや、はしご酒の2軒めとして

つまり本来のプラネタリウムを楽しもうとやってくる客はあまり居なかった

そんな店で唯一の店員であり店主である大坪和真のもとに

双子の弟である創馬が月子と言う8歳の少女と共に現れた

 

星座になぞらえた短編5つのお話

 

感想

シリーズ物らしく現在4巻まででており、4巻で完結するそうな

 

見どころは、オーナー和真が語る星座の解説ではないだろうか

堅っ苦しい説明ではなく、砕けてわかりやすい口調で語られる神々たちの神話

とっつきやすく、子どもでも理解できる範囲なのが嬉しい所

特設サイトで本編に出てくる星座の解説を読むことが出来るので

試し読みにもいいかも

 

あと気に入った所が

装画の綺麗さ

光の加減と言うかプラネタリウム感が出てて良いと思う

個人的に青が好きなので、そこもプラスポイント

シリーズ通してみても、装画が素敵

 

読み終わった後、夜空を見上げて星を探したくなるけども

都会じゃ星すらあまり満足に見れないのが悲しい

そのためのプラネタリウムなんだろうか

特設サイトにプラネタリウムのリンクもあるので

近くのプラネタリウムを探すのにいいかも

 

 

三軒茶屋星座館

三軒茶屋星座館

 

 

seizakan.com

 

 

2016年に読んだ中からおすすめする小説

今年2016年に読んだ本の中から、『これは良かった』とおすすめする小説を上げます

 

まず

ヘブンメイカー 恒川光太郎

ヘブンメイカー スタープレイヤー (2)

 

スタープレイヤーの続編でその後が描かれている

終わり方が綺麗だなぁと言う印象と

亀人間のインパク

hiroku-asaku.hatenablog.com

 

 

続いて

神さまたちの遊ぶ庭 宮下奈都

神さまたちの遊ぶ庭

2016年度本屋大賞で『羊と鋼の森』が受賞したことでも有名となりました宮下奈都さんの作品

宮下家が北海道で暮らすことになったことを綴ったエッセイ

子どもたちがとても面白いので必見です

 

hiroku-asaku.hatenablog.com

 

ビオレタ 寺地はるな

 

ビオレタ

 

婚約者にふられた私が出会ったのは、1軒の棺桶を売るお店でした

あんまり「棺桶を売る」ということにフォーカスを置いてはなかったけども

一人の女性が店主と周りの人との交流を通じて、精神的に成長する話

 

hiroku-asaku.hatenablog.com

  

伏木商店街の不思議 太田忠司

伏木商店街の不思議

商店街で起きる不思議な話を集めたショートショート

1編1編がそのまま長編の物語になってもおかしくないボリューム感の内容

 

hiroku-asaku.hatenablog.com

 

 

花舞う里 古内一絵

花舞う里

 

傷ついた少年が引っ越してきたのは、伝統芸能花祭り」が根付く町だった

少年が「花祭り」を通じて癒やされるまでを描く 

 

実在する奥三河の花祭をテーマにした作品

花祭りの主役は男の子達で、下は幼子から上は大人まで祭りを楽しむ行事

 

hiroku-asaku.hatenablog.com

 

捕捉

この2冊は殿堂入りということで

特に何もいいますまい

鹿の王 上橋菜穂子

鹿の王 (上) ‐‐生き残った者‐‐
 

 

hiroku-asaku.hatenablog.com

 

 

hiroku-asaku.hatenablog.com

 

童話物語 向山貴彦

童話物語〈上〉大きなお話の始まり (幻冬舎文庫)

童話物語〈上〉大きなお話の始まり (幻冬舎文庫)

 

 

hiroku-asaku.hatenablog.com

 

壮大な冒険と恋愛ファンタジー(炎と茨の王女 レイ・カーソン)

炎と茨の王女 (創元推理文庫)

 

炎と茨の王女 レイ・カーソン著

シリーズ3部作の1作目

壮大な冒険と恋愛ファンタジー

 

あらすじ

オロバジェ国の第二王女エリサは、もうまもなく砂漠の国・ホヤ・ド・アレナのアレハンドロ王の王妃になる。

古代語を流暢に扱い、神に選ばれたというゴッドストーンをその身に帯びたエリサ。

アレハンドロ王はハンサムで優しく接してくれるが、何故かエリサと結婚したことを周りに気付かれないように、賓客として自国に置いた。

そればかりでなく、愛人が居る様子。

前王妃の忘れ形見、わんぱくなロサリオには懐かれたが

アレハンドロ王は一定の距離を置くばかり。

ある日愛人の侍女に、ゴッドストーンを帯びていると知られ

何者かに誘拐されてしまうが・・・

 

感想

普通なら、誘拐されてなんだかんだあっても結果的に王が助けに来て

それまで気付かなかった王女の大切さに王が謝ってハッピーエンド

といきそうなところ、本作はそうはいかない

むしろ、誘拐されてから話が動き出す

その誘拐も、人質の立場で下に置かれるのではなく

あがめられてリーダーになるべく連れてこられた

それまで知っていたゴッドストーンの知識がまだまだ知らないことだらけ

だと気付き、知識を深めようとするエリサ

また、砂漠の遊牧民・ウンベルトとの恋愛

敵情視察のドキドキ感

かつては侍女だったコスメとのぎこちない関係

そして自分が役に立つためにはどうしたらいいかというエリサの成長

520ページ盛り沢山の内容だった

 

政治的にはハッピーエンドに終わったけども

エリサ一個人の幸せには程遠い結末だった

というか、エリサだけでなくコスメにも

女の子の登場人物不幸ばっかりな気がする。主に恋愛面が

それでも前を向いてしっかり自分の足で立ってるエリサ達が凄い

 

アレハンドロ王の息子・ロサリオ

始めの登場シーンでは、子どもならではの率直さで周りを凍らせていたけども

二度目の登場シーンで、王にはわからなかったエリサの変身ぷりをひと目で見抜いた所とか

ちょっとしたスパイをエリサから頼まれて、忠実に一生懸命な所とか

アニマガスの襲撃にも、聡明さで切り抜けていく所とか

注目すべき点がいくつもあって、続きの作品にも活躍してくれることを期待する

 

いやしかし男性陣

ウンベルトは中々の好青年で、ひょっとするとひょっとするかも

なんて読みながら思っていただけにショック

アレハンドロ王も、エリサが変身してから「都合いいなぁこのひと」と思っていたけど

あの展開は予想してなかった。

 

まだ、1作目では、ゴッドストーンとはどのような扱いをすればいいのか?

といった段階なので、その辺りも引き続き続編で解明されると思いたい

つれない空蝉との攻防(源氏物語 空蝉 03 與謝野晶子訳)

源氏物語 空蝉 03 紫式部著』

源氏物語 03 空蝉

前章に引き続き空蝉と源氏の話

 

あらすじ

空蝉に相手をされず眠れない源氏は、小君に愚痴をこぼしながら

もう一度会う機会を作ってくれと頼む

ある日、紀伊守が留守にしていて女ばかりの時

空蝉と継娘が碁を打っている場面に遭遇する

姿はよく見えないがあれが自分の恋人か、と思う一方で

美人だが少々行儀の悪い継娘にも興味を覚えた

その晩、小君の手引によって、空蝉の寝ている所へと入ることが出来たが

肝心の空蝉は、源氏が来ることに気付いて逃げてしまう

てっきり空蝉が寝ているものと思い、布団をめくった時

継娘が寝ており、人違いだと言えないまま

継娘にも惹かれていたので、後々の会う約束をしたのだった

その後、空蝉が置いていった薄物を手に取り

空蝉へ、「抜け殻のように置いていった衣を抱えあなたを懐かしんでいます」と和歌を送った。

和歌を見た空蝉は、衣が着古してたものではなかっただろうかなどと心配し

源氏の想いが身に沁みた

冷静を装いながらも、独り身の時ならばどれだけよかっただろうかと

源氏からの歌の端に

「木に隠れて置く空蝉のように、人目を忍んで泣いているので袖が涙で濡れています」

と書いた

 

感想

プレイボーイっぷりが出てきた光源氏

想い人の空蝉目当てで、夜這いしたのに

人違いで継娘にも色目を使ってる

 

空蝉が独身の時ならば喜んで、源氏に答えていたのに

わかってくれない源氏

こっちはにっちもさっちもいかない立場だから

こんなに苦しんで泣いている

気持ちが分からんか!

 

そんな空蝉を想いながら、継娘にも惹かれるって

どういうこっちゃ

けしからん

 

昔の貴族たちは恋愛が遊びだったのかもしれないけども

源氏は行き過ぎた例だよね

そうと信じたい

 

それはそうと 空蝉の弟、小君

健気だねぇ

源氏と空蝉の間を行ったり来たり

二人の間も良いとは言えない関係性の中

空蝉には叱られたり、源氏には弱音や愚痴を吐かれたり

それなのに文句も言わず、仲を取り持つなんて

将来有望だね

 

青空文庫へのリンク

図書カード:源氏物語

 

 前章 帚木のあらすじと感想

hiroku-asaku.hatenablog.com

 

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