漢方小説 中島たい子
どこの病院に行っても異常なしだった女性が、子供の頃通っていた漢方の病院に行くことで体調を整える話
だけど、本人も周りも東洋医学というものに懐疑的
唯一、担当医に恋をしたことで通おうと決める
ことの発端は久しぶりに元カレが結婚するという話を聞いて、その時食べた牡蠣にあたったっと思い込み
そこから胃の調子が悪くなり、ひきつけをおこし、救急車で運ばれた
だが、救急車で運ばれている最中にひきつけが収まり、念の為に確認してもらった所どこにも異常はないとの診断だった
他の病院に行っても同じで、ストレスを抱えてないかと聞かれ心療内科や婦人科受診をすすめられる
心療内科に通っている友人に病院を紹介してもらおうとした時、病院で貰った漢方の薬で幼い頃漢方医似通っていたことを思い出す
そうして漢方医にかかることにした主人公
診察で、ものの見事にドキドキする場所を言い当てられたことから一気に信用し、また恋をしたのだった
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ドキッとしたことを恋と勘違いしちゃうパターンなのかはわからない
何故ってあんまりそこに重点をおいた物語でもないし
でも治りそうになった時、まだ通いたいと思う主人公はやはり先生に恋をしていたのかもしれない
そんな主人公にも通院しだして新たな恋の予感が
定期的に訪れる飲み屋で大学時代からの飲み仲間・森ポンから責められる
なんでも主人公が病気になったと弱った姿に惚れたらしい
今の今まで仲間でいたのに、病気になった途端アプローチしだして
主人公は典型的本男子と罵る。当然だ。
元気になったら、その惚れた気持ちはどうなるんだ?そしてもし万が一こちらがその気になったらどうするんだ?
まぁ 風邪とかひいて熱っぽい弱った姿は色気あるなと思うけど、今回そんなシーンなかったし
ただただ、主人公が言っていた通り、対等の立場では恋愛感情持てないってことでしょう
珍しい漢方という題材にした小説だと思って手にとったけれども
ちょっと興味湧いてしまう
わかりやすい表現で陰陽五行説について説明されてるし
まぁやっぱり主題は漢方につきる
無事、主人公の体調も漢方の力で改善に向かったいたから安心
短い小説で内容も重たくないので、サラッと読めます