広く浅く

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本の感想。ジャンルは文芸・ファンタジー・SF・ミステリ。ほのぼの系が好き

夕霧の結婚(藤裏葉 源氏物語 中 角田光代訳)

あらすじ

明石の姫君の入内の支度をしている最中にも、夕霧は雲居雁のことを考えている
我ながらこんなに執念深いとは…
内大臣が二人の仲には目をつぶろうかと噂されている今こそ
こちらから願い出ようか、いや待ったほうがいいかと思い悩んでいた
一方雲居雁も、父がほのめかしていた夕霧の縁談が本当なら、夕霧は私のことを忘れてしまったのだろうかと悲しんでいる
心は相思相愛だが、いまひとつすれ違っている二人である
内大臣も、二人を別れさせたが、二人の仲はもう知れ渡っていたし、なんとか世間体を取り繕ってここは私が折れるしかないようだと、ようやくそう思った

4月の初め頃、庭先の藤の花がみごとに咲き乱れたので、内大臣は夕霧に手紙を出す
訪れた夕霧と内大臣は藤を観ながら酒を酌み交わし
内大臣は娘との婚姻を認めた
その晩夕霧は内大臣家に泊まり、雲居雁との再会を果たす
こうして結ばれた二人は、大宮が住んでいた三条の御殿を修理し住むこととなった

一方で明石の姫君の入内は4月の20日過ぎに決まり
入内に付き添うのは母親が慣例であるが、紫の上が母親代わりではあるものの
この機会に明石の御方を世話役として付けようと紫の上と話し合って決めた
この上ない喜びとなった明石の御方は紫の上に劣ることないよう立派に支度をはじめた

明くる年に光君は40歳となる。そして上皇に准じる位を授与されて
内大臣太政大臣に昇進、夕霧は中納言になった

 


感想

いやーめでたい
よかったね夕霧
内大臣が折れてくれてw
それだけ一途に雲居雁を想っていたけど
典侍(とうのないしのすけ)惟光の娘で、舞がきれいだって言ってた子ね
とこれからも人目を忍んで会う仲になるのではって書いてあって
ヲイ ってつっこみそうになった

一方で明石の姫君が入内することになって
付き添いに、今まで育ててた紫の上と明石の御方が対面するシーン
お互いを認めあって打ち解けるって
なんかなかなか現代では考えられないような気がする
光君の愛し方が上手いのかしらw

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