広く浅く

広く浅く

本の感想。ジャンルは文芸・ファンタジー・SF・ミステリ。ほのぼの系が好き

藤壺の女御の娘(若菜上 源氏物語 中 角田光代訳)

あらすじ

朱雀院が元々病弱であったが、体調が優れない
母大后が生きていた頃は遠慮していたが、出家したいと考えている
ただ、心残りなのが藤壺の女御の娘である女三ノ宮のことだった
たいせつに育てていたが、自分がいなくなった後誰を頼りに暮らしていけばいいのかと悩んでいる
東宮は父が病気の上に出家すると考えていると聞いて院を尋ねる
院は東宮にあとに残される娘たちのことを気にかけてやってほしいと頼み
東宮の母である女御にも女三ノ宮をやさしくいたわってあげるようにと頼むが
かつて寵愛を競った藤壺の女御の娘であるから今は、そういった気持もないだろうが
心から親身になって世話をするのが難しいだろうと思う
夕霧が院を尋ねてやってきたので、亡き桐壷院のことや光君のことについて話してる際に
夕霧こそ女三ノ宮の夫によいのではないだろうかと思ったりもした
女房たちが夕霧もすばらしいが光君はもっとすばらしかったという話をしているのを聞いて
光君は紫の上を育て上げたそうだが、女三ノ宮もそのように預かって育ててくれるひとはいない
だろうかと思いあぐねた

年も暮れるころ、朱雀院は病が快方に向かう様子がないので、女三ノ宮の裳着の儀の準備をはじめた
後にも先にも例がないくらい盛大であった

光君は朱雀院の体調の良い頃お見舞いに参上する
その際にやはり女三ノ宮の行く末を案じ、光君に女三ノ宮と夫婦になるよう話を進めた
そうして光君は朱雀院の話を引き受けてしまったのである


感想

光君40歳ごろのお話
女三ノ宮は裳着の儀だから12歳前後
ろ、げふんげふん
いやでも仕方なかったというか
新たに迎え入れられて、紫の上は悲しそう
おまけに朱雀院が出家したから朧月夜が実家に帰って
それをいいことに復縁しようとするなんて
まったく、光君
それに比べて紫の上のすばらしいことよ
女三ノ宮とも仲良くしようとするし
明石の御方とも和解したし
立派なお方
親が立派なのねって
いやでも育てたのは光君かうぬぬ
血筋が良い?うーむ
明石の女御が男の子生みましたね
まだ10代前半くらいじゃなかったっけ?はやーい

注目記事