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本の感想。ジャンルは文芸・ファンタジー・SF・ミステリ。ほのぼの系が好き

水戸黄門みたいに続いて欲しい(七つの試練 池袋ウエストゲートパークXIV 石田 衣良)

七つの試練 池袋ウエストゲートパークXIV 石田 衣良

七つの試練 池袋ウエストゲートパークXIV

シリーズ14弾目

池袋で果物屋を営む母と二人暮らしのマコトが、街のトラブルを持ち前の頭脳とGボーイズ達の力を借りて解決する人気シリーズ

 

もう、水戸黄門みたいに長く続いて欲しい
ってもう14作目になってて、すでに新しい15作目が発売されるらしいけど

 

トラブルシューターって言葉、この作品だけの造語じゃなかったんだね
ちゃんと一般で流通してた
意味は 1 機械の修理人。 故障検査員。 2 紛争などを調停・解決する人。(コトバンク
このシリーズから言うと、意味は2番の意味で使われてる

 

Gボーイズというギャング団の長、でキングと呼ばれているイケメン・タカシ
いつもというか大部分はこのタカシからの電話から厄介事、つまりトラブルシューターの仕事は始まる
普段は果物屋の店番をしているマコト
クラシックを好み、店でもCDラジカセからお気に入りのクラシックをかけている
タカシから電話があると大抵は呼び出しの要件で、どこそこに依頼人と今いるから来いと言われる
そしてマコトが出向く。時々、店までタカシが来ることもある。
なんたって中学校の同級生でもあるタカシだから、店の場所くらい知っている。
呼ばれた場所まで行くと、これこれこういう問題が起きていてどうにかして欲しい。
しかもそれは警察には話したくない要件だったりする。内密に、片付けて欲しいのだ。
マコトは依頼者や被害者から話を聞くと一旦店に戻って突破口を見つけるため考える
その際には、クラシックが欠かせない。その時の依頼のイメージに近いクラシックを聞いたりして考えるのだ。
突破口は様々、テレビの内容だったり、マコトが考えついたり
その後、タカシに連絡してGボーイズの人海戦術で見張りをしたり囮を立てたりする
最後はタカシが出てきて一件落着であったりすることもあるが
やり方はマコトが考える
無事解決すれば、またマコトは店番に戻るのだった

 

ちなみにタカシがイケメンでお洒落でクールというイメージは私はhydeさんみたいな人なのかな
なんて想像する

マコトはフツメンとか自分でも言ってるし、いつも隣りにいるタカシに女達は目が釘付けになるから
どうなんだろね

 

このシリーズは、社会問題とか流行りを取り上げてそこで起きている問題をマコトが解決するから
きっとネタは尽きないんだろうな
マコトの母が言う通り、いい加減結婚とかも考えていいんじゃないかと思う

 

今回のテーマは、ブレイク中の俳優が未成年とスキャンダル(泥だらけの星)、出会い系喫茶の女の子をターゲットにした首絞め男(鏡のむこうのストラングラー)、億ションの最上階で天井から異音?(幽霊ペイントハウス)、いいねを貰うために万引・死を牽引する管理人(七つの試練)
でした
印象に残ったのは「幽霊ペイントハウス」、結末がホラーだった

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