広く浅く

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本の感想。ジャンルは文芸・ファンタジー・SF・ミステリ。ほのぼの系が好き

鳴き声に例えた想い(鈴虫 源氏物語 中 角田光代訳)

あらすじ

尼君(女三の宮)が持仏を作り、その開眼供養をすることになった
光君や紫の上の力を借りて準備し万事滞りなく行われた
尼宮は相続した三条の宮邸に住むことになる
光君は宮邸を出家の日々にふさわしく整えた
お世話をする女房たちも我も我もと続いて出家しようとしたが
光君が諌めて、10数人ほどになった
庭先に秋の虫を放たせている
8月十五夜の夕暮れ、光君が訪れる
鈴虫が鳴いているのを聞いて、秋好中宮が松虫が鳴き声にすぐれているからと連れてきたことがあったが
寿命が短いはかない虫だと言う話をすると
尼君は、あなたさまが私に飽きたことはわかっているのに、鈴虫の声はなかなか振り捨てることが出来ません
と歌を詠んだ


感想

秋好中宮、母の噂に心痛めて気の毒。
秋好中宮は桐壷院の弟が父なのね。ふむふむそうだった。
冷泉院は父が光君って知ってるからか、もうちょっと会いたいって思うのなんか可愛いなw

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